サウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で20日、賞金総額2000万米ドルを誇る世界最高賞金レース・サウジC(ダ1800m)を含む「サウジカップデー」諸競走が行われ、日本馬4頭が出走した。
◆【レース動画】コパノキッキングの鬼脚炸裂!マテラスカイと日本馬ワン・ツーの快挙
■「サウジダービー」ピンクカメハメハが押し切りV
昨年、フルフラットが制したサウジダービー(ダ1600m、1着賞金90万米ドル・約9450万円)を、今年はピンクカメハメハが制し、2年連続で日本馬の優勝となった。当日、2騎手が入国不可になり、鞍上にJRA・戸崎圭太騎手を迎えてレースへ。ピンクカメハメハは好スタートから道中2、3番手を追走。抜群の手応えで直線に向くと、残り200m地点で抜け出し、米国馬・コワン(J.ロザリオ騎手)の追い上げを振り切り、3/4馬身差で押し切った。管理する森秀行調教師は昨年に続く同レース連覇となった。
■「RDスプリント」コパノキッキングがマテラスカイを差し切り
リヤドダートスプリント(ダ1200m、1着賞金90万米ドル・約9450万円)には、日本馬3頭が出走。昨年2着のマテラスカイ(戸崎圭太騎手)が軽快に逃げ、直線でそのまま押し切りを図るところ、道中後方に構えていたコパノキッキング(W.ビュイック騎手)が豪脚を繰り出し、ゴール前で差し切り。日本馬のワン・ツーとなった。もう1頭の日本馬・ジャスティン(坂井瑠星騎手)は6着。なお、コパノキッキングは次走に3月27日のドバイゴールデンシャヒーン(ダ1200m)を予定している。
■「サウジC」チュウワウィザードは9着、仏ダービー馬ミシュリフV
メインレースのサウジC(ダ1800m、1着賞金1000万米ドル・約11億円)には、日本馬・チュウワウィザード(戸崎圭太騎手)が参戦。1枠スタートとなった同馬は序盤から行き脚が鈍く、後方2番手を追走。直線は外国勢2騎のマッチレース。先に抜け出した米国馬・シャーラタン(M.スミス騎手)に、外から英国馬・ミシュリフ(B.イーガン騎手)が馬体を並べ、ゴール手前でミシュリフが抜け出してフィニッシュ。鞍上、B.イーガン騎手のガッツポーズが飛び出た。ミシュリフは2020年の仏ダービー馬で、昨年のサンバサウジダービーカップ(現・サウジダービー)で日本馬・フルフラットの2着に敗れて以来、1年ぶりのダート戦だった。チュウワウィザードは終始手応えが悪く、9着に敗れている。
文・SPREAD編集部