今季からサンディエゴ・パドレスでプレーするダルビッシュ有投手が、ここまで順調なキャンプを送っている。
昨季はサイ・ヤング賞級の活躍を披露したダルビッシュだが、新天地でも存在感を発揮。今キャンプでは野茂英雄氏との邂逅も話題だ。
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■監督もダルと野茂をリスペクト
米地元紙「The San Diego Union Tribune」は、現在球団アドバイザーを務めキャンプにも訪れている野茂氏に注目。「早い段階からキャンプ地に姿を見せたノモの存在は、パドレス投手陣にとってかけがえのない資産でもある」とし、特にダルビッシュに影響を与えるだろうとした。
ダルビッシュ自身も20日、自身のSNSに「野茂さんと今まで投げる事についてあまり深く話したことはなかったのですが、今日はフォークのことだけでなく野茂さんが現役時代の時に気をつけていたことも聞くことが出来ました。自分にはない強さがあるなと感じました」と綴っていたが、ジェイス・ティングラー監督もこの光景を暖かく見守っていたという。
「(ダルビッシュのブルペンを)見ておきたかったが……2人を尊重したかったし、邪魔をしたくはなかったので、会話などには割って入ることはしなかったよ。
ノモが成し遂げたことを鑑みれば、彼がいることは選手や球団にとって素晴らしい。アジア圏の選手たちのための扉を開いた稀有な存在だ」
■同僚右腕はダルの多彩な球種を称賛
また、ダルビッシュと同様に今季からパドレスに加入したジョー・マスグローブ投手も日本人右腕に言及。
20日(日本時間21日)に行われた会見で「彼と話をして、8~9球種をどうやって精度良く使いこなしているか知りたかった。経験も豊富だ。これまでは対戦相手として見ていたけど、チームメイトとして直接お互いを知れるのは良いことだよ」と語っている。
同地区のロサンゼルス・ドジャースに対抗して、今オフは積極的な補強を行い多数のタレントを抱えるパドレスにあっても、ダルビッシュの存在感はここまで非常に高くなっている。
文・SPREAD編集部