大坂なおみは全豪オープン決勝でジェニファー・ブレイディ(米国)をストレートで下し、2年ぶり2度目の優勝を果たした。
四大大会での優勝は通算4度目となったが、これは現役女子選手ではセリーナ・ウィリアムズ(米国、23回)、ビーナス・ウィリアムズ(米国、7回)に次ぐ記録となっている。
完勝で全豪制覇を成し遂げた大坂の評価は高まる一方だが、米スポーツ専門局「ESPN」は「ナオミ・オオサカはロジャー・フェデラーとモニカ・セレシュに肩を並べる」と題した特集を掲載。大坂が全豪で達成した記録などを紹介している。
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■往年の名選手と肩を並べた「数字」
ESPNは大坂のグランドスラム制覇にまつわる様々な「数字」を列挙した。
「3」
1968年のオープン化以降、グランドスラム決勝に初進出してから4連勝を達成したのは、男女通じてロジャー・フェデラー(スイス)とモニカ・セレシュ(セルビア)に次いで3人目。
「4」
オープン化以降、グランドスラム初優勝から4勝目までを同一サーフィスで果たした選手は、男女通じて4人目。大坂はすべてハードコート。他の3人はラファエル・ナダル(スペイン、クレーコート)、キム・クライシュテルス(ベルギー、ハードコート)、ステファン・エドベリ(スウェーデン、芝)。
「21」
2020年8月から続く連勝を「21」まで伸ばし継続中の大坂だが、これは2010年以降では3番目に長い連勝記録。
■「ハードコートでの支配力は継続中」
ESPNはその他にも、大坂は2018年の全米オープン以降、ハードコートでは「33勝2敗」であると点に着目。全豪オープンでもハードコートとの相性の良さをいかんなく発揮したことを踏まえ「ハードコートでの支配力は継続中」としている。さらに最初のセットをものにした試合の戦績は「45勝1敗」と圧倒的強さを誇ると指摘している。ちなみに、この1敗の相手は、シモナ・ハレプ(ルーマニア)。
全豪公式サイトが発表しているスタッツに目を移しても、全豪での大坂は出場女子選手最多のエース(50本)を奪っただけでなく、サーブの最高球速(197キロ、3位)やファーストサーブでの得点率(79%、2位)でも上位につけた。
まさに完勝で全豪オープンを制覇した大坂だが、次のグランドスラムは5月末からの全仏オープン。クレーコートの全仏での最高成績は3回戦止まりだが、WTA公式サイトのインタビューで大坂陣営のウィム・フィセッテコーチは、クレーコートでも大坂は持ち味を発揮できると前向きなコメントを残している。
往年の名選手にも肩を並べた大坂だが、まだまだ様々な記録を打ち立ててくれるはずだ。
文・SPREAD編集部