【競馬】「中山記念」ヒシイグアスら有力馬追い切りジャッジ&狙える穴馬プラスワン! | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【競馬】「中山記念」ヒシイグアスら有力馬追い切りジャッジ&狙える穴馬プラスワン!

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【競馬】「中山記念」ヒシイグアスら有力馬追い切りジャッジ&狙える穴馬プラスワン!
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先週のGI・フェブラリーSカフェファラオが鞍上C.ルメール騎手の絶妙な手綱捌きに導かれ、人気に応えての快勝。本番でチークピーシズを着けるか着けないかの判断は返し馬で鞍上に判断させるというギリギリの策を採っていたが、結局装着しての出走が奏功した感も。その判断の正確さもさすがC.ルメール騎手、と唸りたくなった一戦でした。


さて今週は第2回中山の開幕を飾る、伝統のGII・中山記念の有力馬の中間調整と最終追い切りのジャッジをお届けします。最後には「プラスワン!」として調整面から狙える穴馬もご紹介。


このコラムがみなさまの重賞攻略のお役に立てば幸いです。どうぞご参考になさってください。


◆【穴馬プラスワン!】「メイチ仕上げで距離克服を狙う」と総合評価「A」の伏兵は……


■ヒシイグアス


【中間調整】7カ月の休養明けから叩き2戦目だった前走・中山金杯を快勝。その後次戦未定ながら在厩を続け、松山騎手が確保できたことから中山記念への進出が決定した。1月中は14-14を3本程度だったが、うち1本がウッドコースでやれたあたり脚のダメージ蓄積が少なく、まだまだフレッシュな状態の証明だろう。2月に入り坂路単走、コース併せ馬という堀厩舎流の併用調教でレースに向けての気持ちづくりが進む。1週前追いは目下売り出し中のサクラトゥジュールらを左右に置いた3頭併せをウッドコースで。若干手を焼いた感もあったが、しっかり併入に持ち込んでいる。ただし“手を焼いた”部分が指揮官的に気になったのか、21日の日曜にウッドコースで14-14を消化。トップステーブルらしい、絶妙なスパイスの使い方と言えた。


【最終追い切り】実質の最終追いは1週前に完了しており、レース週は3歳1勝クラスを目標に気分良く走らせ息と気持ちを整える程度の内容だった。格の違いと言えばそれまでだが、馬なりのまま豪快に伸びて併入。まさに“追えばいくらでも突き放せそう”な雰囲気にあり、体もパンパンに見せていた。


【見解】18日の1週前追い、21日の日曜追いとさすがのサジ加減で調整されており万全の態勢。次走がある程度流動的ながら厩舎に置き、目標が決まったら調教強度を徐々に上げて気持ちを乗せるのに長けたこの厩舎らしい仕上げだ。先週GI・フェブラリーSを勝った同厩カフェファラオも12月から在厩で調整され、結果を出したクチ。ヒシイグアスも続けるか。


総合評価「S」


■バビット


【中間調整】前走・有馬記念では強敵相手に自分の競馬を貫いたものの、直線で失速し13着。状態面は万全に思えたが、やはり相手関係と距離がこたえたようだ。その後は放牧に出され、2月上旬に帰厩。初時計ではやや力んで伸び切れなかったが、続く1週前追いはかなり時計の出にくいコンディションのなか自己ベストタイとなる4F52秒5(一杯)をマークし、リフレッシュ効果を大いにアピール。


【最終追い切り】1週前にある程度負荷を掛け、レース当週は軽めにというのはいつものパターン。全体時計はセーブ気味だったが、前進気勢にあふれており、鞍上がなだめるのに苦労していたほどだった。首をリズミカルに使い、四肢を伸ばした大きなストライドにも好感が持てる。


【見解】もともとの体形的なものがあるだろうが、やや太く見せておりまだ絞れそうな雰囲気は否めない。それでも先週、今週の動きは数字以上の迫力があった。少なくとも重苦しさがあった有馬記念時以上の状態にはありそうだ。自分の競馬はできそうな雰囲気。


総合評価「B」


■クラージュゲリエ


【中間調整】1月17日の日経新春杯で3着。その後放牧に出されたが、ダメージの蓄積はそこまででもなかったようで1月末の段階で目標を中山記念に設定。ある程度牧場でも乗り込まれ、2月9日に栗東へ帰厩している。11日の初時計でCWコース長めからの併せ馬をこなせたあたり、牧場での調整はすこぶる順調だったよう。荻野極騎手が跨った1週前追いでは全体時計こそ控えめなものの、オープン馬アイスバブルとの追い比べで渋太く先着してみせた。


【最終追い切り】C.ルメール騎手が跨り準オープン馬を追走。直線残り1ハロンあたりでキャッチアップし、さあ追い抜くかと思ったがそこから手応えが怪しくなり相手に前に出られてしまった。結局遅れ入線に終わっているが、動き自体は力強くバランスの良い走りには好感が持てる。


【見解】最終追いは案外だったが、稽古で動かないのは陣営も鞍上も承知のことで、そこまでシャカリキになって追わなかった面もあった。とにかく帰厩最初の時計でいきなり素軽く動き、以降池江厩舎流のハードトレをしっかりこなしてきたのは確か。稽古の動きより消化量を評価すべきで、持てる力をフルに出せそうな態勢だ。


総合評価「A」


◆【穴馬プラスワン!】「メイチ仕上げで距離克服を狙う」と総合評価「A」の伏兵は……


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著者プロフィール


西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

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