男子テニスのABNアムロ世界テニス・トーナメントは1日、シングルス1回戦が行われ、世界ランキング45位の錦織圭が同19位・第7シードのフェリックス・オジェ・アリアシム(カナダ)を7−6、6−1のストレートで下した。錦織の白星は2020年の全仏オープン初戦以来、実に155日ぶり。
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■安定したサービスで2021年初勝利
全豪オープンでは初戦敗退であった錦織だが、この日はサービスが安定。ファーストサーブの成功率は74%、成功時の得点率も85%と非常に高い数値を残した。
タイブレークまでもつれた末に第1セットを先取すると、第2セットではオジェ・アリアシムのメディカル・タイムアウトなどもあり、勢いにのって2度のブレークを決め2021年初勝利を掴んだ。
試合後の錦織は「とても接戦だった。タイブレークではソリッドなプレーができたと思うし、ミスも少なかった。第2セットでは彼の負傷などもあったが、より良いプレーができた。勝てて嬉しい」と振り返った。
また、現在20歳のオジェ・アリアシムなどの若手選手との対戦について質問を受けた錦織は「(自分は)まだ年長者の気分じゃないよ」と笑顔で答えつつ、「彼は素晴らしいし、僕にとってもお気に入りの若手選手。間違いなくトップ10、トップ5、もしかしたらナンバー1になる存在。頑張って欲しい」とエールを送っている。
錦織は次戦で、同23位アレックス・デミノー(オーストラリア)と同39位ジョン・ミルマン(オーストラリア)の勝者と対戦する。
文・SPREAD編集部