
F1の2021年シーズンは、12日から行われるプレシーズンテストを経て、28日のバーレーンGP(サクヒール)で開幕を迎える。
小林可夢偉以来、7年ぶりの日本人F1ドライバーとしてシーズンを迎える角田裕毅への期待も高まっているが、所属するスクーデリア・アルファタウリ・ホンダF1チームのフランツ・トスト代表は、角田が早い段階でポイントを獲得することもあり得るという見解をF1公式サイトにて語っている。
◆ホンダF1田辺TD「F1最後の年をいい形で締めくくるべく、順調に準備を進めている」角田への全力のサポートも誓う
■入念な準備とチーム環境が角田を後押し
トスト代表は「ユウキの育成には力を入れてきた」と切り出すと、ホンダとの良好な関係もあり、旧型車などを用いてのテストを実施できた点は好材料であるとしている。
また、角田のチームメイトであるピエール・ガスリーについても言及。2020年イタリアGPで初優勝を飾った25歳の存在は、角田にも好影響をもたらすと予想した。
「彼の経験はユウキを助けるはずだ。それにピエールはマシンの技術的部分もよく理解しており、何か問題を察知するとチームに共有してくれるので、改善に向けて動きだせる。ユウキも同様のフィードバックを我々に伝えてくれており、マシンについてはピエールと近しい理解度を持っている」
入念な準備とチーム環境への手応えを感じさせるトスト代表だが、角田について「(経験をさらに積むことで)急激な成長曲線を描くだろうが、数戦後にユウキがポイントを獲得することもあり得る」と高い期待を寄せている。
文・SPREAD編集部