WBA世界ライトフライ級タイトルマッチは13日(日本時間14日)、テキサス州ダラスのアメリカンエアラインズ・センターで行われ、王者・京口紘人と同級10位のアクセル・アラゴン・ベガ(メキシコ)が対戦。京口が5ラウンドTKO勝ちで、3度目の防衛に成功した。
■挑戦者が右拳を痛め、試合続行不可能に
京口は1ラウンドからジャブを連打し、40秒過ぎには左アッパーがヒット。2ラウンドは近距離で打ち合い、序盤は京口の左ボディーやアッパーが入るも、2分20秒過ぎにはベガの右オーバーハンドが京口にヒットし、王者が後退する場面があった。
3ラウンドは、ジャブで牽制しながら冷静に距離を取る京口。ベガが攻勢を仕掛けるも、京口はこれをしっかりとガードし、左ボディー、右アッパーと的確に有効打を打ち込む。4ラウンドは打ち合いに持ち込むも、京口が的確に左ボディーを入れ、ジャブでペースを握った。
迎えた5ラウンド残り1分30秒、挑戦者にアクシデントが起きた。
ベガの右フックが京口の頭部に当たり、拳を痛めてロープ際に後退。しかし、すぐに京口が追い掛け、ノーガードのベガの腹部をえぐる右ボディーを入れ、ここでようやくレフェリーが試合をストップさせた。
試合後、問題の場面が中継元の公式twitterで流れると、ファンからは「iron head(鉄頭)」、「strongest head(最強の頭)」との声が続いた。
◆【試合動画】右拳を痛めて苦悶するベガ、レフェリー止めず京口が追撃ボディー
試合自体は、イーブンまたはやや王者がリードと言った内容だった。京口の米デビュー戦は、何とも後味の悪い結末となったが、これで3度目のWBA世界ライトフライ級王座防衛に成功。戦績を15戦(10KO)無敗とした。
文・SPREAD編集部