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NTTドコモ、前田建設などの8社で構成されるAichi Smart Arenaグループと愛知県は24日、名古屋東急ホテルにおいて2025年のオープンを予定する新しい愛知県体育館の建設・運営について調印式を行った。
調印式には、愛知県大村秀章知事、NTTドコモ井伊基之社長、前田建設前田操治社長らが出席し、新しいに愛知県体育館に関する基本協定を締結した。
1964年に完成した現在の愛知県体育館は夏の風物詩・大相撲名古屋場所を開催するなど、県民に親しまれているものの老朽化が激しく、現在地より北に800m移転、名城公園北園にて2025年夏オープンを予定している。
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愛知県新体育館整備・運営等事業の事案概要
デザインは新国立競技場を手掛けた建築家・隈研吾が担当。建物を木の柱で覆うなど、公園との一体感を表現したアリーナとなる。
Aichi Smart Arenaグループは愛知県より設計・建築から運用まで一貫して2055年3月までの一任されることになり、日本では初めての試み。大村知事も新アリーナについて「民間の総力を最大限に活かすことができる」とし「世界最高レベルのアリーナを目指す」と期待を寄せた。
ドコモの井伊社長は「最先端の技術を意識し、都度、発展させていかなければならない。今は5G、30年のうちには6G……さらにその先の技術を取り入れ、われわれの力を発揮して行きたい」とスマートアリーナの具現化について、その意気込みを語った。
海外では米ジョージア州アトランタのメルセデス・ベンツ・スタジアムや英ロンドンのO2アリーナなど、いわゆるスマート・スタジアムがスタンダートとなっているものの、日本では具現化に至っていない。まだまだ4年後の稼働となるものの、鳴り物入りで発表された本プロジェクト、日本の底力を発揮するプロジェクトとなるのか、大いに期待したい。
文・SPREAD編集部