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米女子ゴルフツアー・ロッテ選手権は、15日(日本時間16日)に米ハワイ州・カポレイGC(6563ヤード、パー72)で2日目が行われた。第1ラウンドで首位に立った19歳の笹生優花が、9バーディー、1ボギーで2日続けて「64」をマーク。通算16アンダーに伸ばし、2位以下に2打差の単独首位に立った。渋野日向子、畑岡奈紗も決勝ラウンドに進出した。
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■安定したティーショット
松山英樹のマスターズ制覇に続く、米ツアー2週連続日本人優勝が視野に入ってきた。笹生は出だしの1番パー5でバーディー発進すると、3番パー4では10メートルを超えるロングパットを見事に沈めた。
4番で今大会初のボギーを叩いたが、5番パー3ですぐさまバウンスバック。7番からは3連続バーディーを決めた。8番パー3では、ホールインワンまであと数センチというショットも披露した。
後半に入っても順調にスコアを伸ばし、10番パー4でバーディー。さらに終盤の16、17番でも連続バーディー。最終18番(パー4)はパーで締め、最後まで崩れることはなかった。
ホールアウト後、笹生が「ティーショットが安定していてよかった。パターも入ってくれた」と振り返ったように、18ホール中16ホールでパーオンするなどショットが好調で、パット数も合計28でまとめた。
■マキロイにそっくりのスイング
プロデビューした昨年、いきなり日本ツアーで2勝し、ブレイクした笹生。その圧倒的な飛距離から付いた異名は、「女タイガー・ウッズ」。
また、昨年12月の全米女子オープンに出場した際、笹生のスイング動画が大会公式インスタグラムに公開されると、ゴルフファンから「ロリー・マキロイにそっくり」というコメントが相次いだ。メジャー通算4勝を誇り、世界ランク1位にも君臨した名手と比較された笹生。そのポテンシャルは、松山や渋野のようにスターダムに駆け上がる可能性を秘めている。
日本人の父とフィリピン人の母の間に生まれ、二重国籍を持つ。語学も堪能で、今大会でもラウンド終了後、英語でテレビ局のインタビューに答える姿が印象的だ。フィリピンでも注目度は高く、「マニラタイムズ」など多くのメディアが大きく取り上げている。
あと2日、松山のマスターズ制覇に続く吉報がハワイから届くのか、19歳の挑戦に注目だ。
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文・SPREAD編集部