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首位を走る阪神の原動力の一人となっているドラフト1位ルーキー、佐藤輝明。5月2日の広島戦(甲子園)では、休養の大山悠輔に代わって自身プロ初の「4番」で先発出場すると、2点を追う5回に無死満塁の場面で、野村祐輔のチェンジアップを捉えてライトスタンドへの8号満塁本塁打。
さらに続く6回にも1死満塁のチャンスで打順が回ってくると、今度は3番手・コルニエルの直球に、詰まりながらもレフト前に落とすタイムリー。プロ入り自己最多の1試合5打点をマークした。
◆【動画】阪神のルーキー4番・佐藤輝明、“片手”でスタンド中段へ運ぶ逆転満塁弾
■「満塁」で打率.571、9打点
ここで注目したいのが、佐藤の走者別の打撃成績。
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5月2日終了時点で、今季通算では打率.252で、得点圏では打率.290とアップはするが、それほどチャンスに強いというデータはまだ残せていない。だが、これが「満塁」となると7打数4安打、1本塁打、9打点の打率.571と一気に数字が跳ね上がる。
過去には駒田徳広が「満塁男」として名を馳せ、現役では西武・中村剛也が昨季までに通算21本のグラウンドスラムを放っているが、佐藤もその道を歩む権利と実力を持っていると言える。
新時代に「令和の満塁男」が誕生するかも知れない。次回、満塁時での打席には要注目だ。
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記事提供:ベースボール・タイムズデータ提供:野球DB