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過去には2000万超えの特大馬券も飛び出したヴィクトリアマイル。この記事では、データ面から上位進出の可能性を秘めた穴馬候補2頭を取り上げたい。
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■データが導く2021ヴィクトリアマイルの穴馬候補は?
<穴候補1 テルツェット>
目下4連勝中とはいえ、一線級との対戦がない馬。実績面で見劣りしてしまう感は否めないが、データの後押しは存在する。
・左回りの成績【3-0-0-0】
左回りで無類の強さを発揮する同馬。昨年・一昨年と連対をはたすシルクレーシングの馬でもあり、得意の舞台で上位進出を期待するのは決して無理筋ではない。
<穴候補2 ダノンファンタジー>
かつての2歳女王も、古馬GIでは厚い壁に阻まれている現状。人気の盲点が予想される今回だが、こちらは馬場適性が追い風に。
・良馬場成績【6-1-0-5】・稍重-重成績【0-0-0-3】
記憶に新しいのは昨年下半期。重馬場の府中牝馬S惨敗後、良馬場の阪神Cで1年3カ月ぶりとなる勝利……GI馬インディチャンプを負かしただけにその価値は高い。前走高松宮記念は初のスプリント戦に加え、苦手な道悪で参考外。ここにきて雨予報が消えた週末東京の天候はこの馬に味方するはずだ。
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著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。