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26日に行われたセ・パ交流戦で、オリックスの高卒2年目左腕・宮城大弥がDeNAを6回4安打3失点に抑え、無傷の5勝目を飾った。10代投手の開幕5連勝は、球団史上初の快挙。防御率(2.32)、勝率(1.000)でリーグ2冠となった。
これで西武・髙橋光成とともに開幕5連勝となったが、この両者には共通する験担ぎがあるようだ。
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■2人とも「負けるまで切らない」宣言
交流戦初登板となった宮城は、最速151キロの直球と100キロ前後のカーブとの緩急差で、前日10得点を挙げたDeNA打線を翻弄。バットでは、2回にプロ初打席で初安打を記録し、沖縄・興南高で4番を務めたセンスを発揮した。
今季は、髙橋が「負けるまで髪を切らない」と、験を担いで伸ばし続ける長髪が話題になっているが、宮城もまったく同じだ。「負けるまで伸ばそう」と話していた髪は、今や帽子をかぶっても襟足がかなり出るようになった。そして、偶然にも“髪を切らない宣言”をした2人がそろって開幕から無傷の5連勝と、まさに“髪がかかり”的な活躍を見せている。
髙橋は球団名の「ライオンズ」になぞらえ、獅子のたてがみのように伸ばしてほしいというファンからの声も上がるほど愛されているが、ひと昔前のプロ野球選手といえば、パンチパーマが定番。阪神で活躍した岡田彰布氏の「パンチパーマは一流選手の証」という名(迷)言もある。また、宮城の先輩になるオリックスには“パンチ佐藤”こと佐藤和弘というドラフト1位選手もいた。
ただ、昭和の時代にも水上善雄(ロッテなど)のように長髪の選手もいたし、阪神の井川慶も長かった。メジャーにも目を向ければ、長髪はいくらでもいる。シカゴ・カブスのトレバー・ウイリアムズなどは、髪は長いし、ひげも伸びている。ニューヨーク・メッツのスーパーエース、ジェイコブ・デグロムもかつては長髪をなびかせて投球していた。それに比べれば、宮城や高橋の髪型などかわいいものだろう。
長髪に眉をひそめる時代は、とうに終わっている。日本でも個性的なスタイルでファンにアピールしてもらいたい。
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文・SPREAD編集部