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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手が28日(日本時間29日)、敵地でのオークランド・アスレチックス戦に先発登板。今季最多となる93球を投げ、7回途中3安打3失点と力投したが、打線の援護に恵まれず今季初黒星を喫した。
4月26日(同27日)以来の勝利とはならなかった大谷だが、最速97.9マイル(約158キロ)の直球やスプリットで5三振を奪い、投球内容については現地メディアやマドン監督からも高い評価を得ている。
◆【動画】厳しいボールに相手打者もエキサイト…両軍ベンチから選手が飛び出した大谷翔平の一球と、その直後に三振を奪った渾身のストレート
■今季最多93球の熱投、96マイル超えも8球計測
米地元紙「オレンジ・カウンティ・レジスター」電子版は、「ショウヘイ・オオタニは進歩を見せるが、エンゼルス打線は打つ手なし」と題したレポートを掲載している。
記事では、大谷の直球が19日(同20日)の登板では平均球速91マイル(約147キロ)であったことを振り返りつつ、この日の登板では平均球速94マイル(約151キロ)かつ、96マイル(約154キロ)以上も8球計測されたことを受け、「前回登板で懸念された球速の不安を払拭し、力強く、効果的な投球で7回までたどり着いた」と評価している。
また、マドン監督は大谷について「ピッチングに専念したかたちだが、とてもよく投げてくれた。彼自身も投げていて手応えがあったと思う」と語り、「ショウヘイは自身の能力の素晴らしさを存分に見せてくれた。彼のプレーの細部に注目するようにしているが、目を見張るものがある」と称賛した様子も記事では紹介されている。
今季2勝目とはいかなかった大谷だが、次回登板と今後の二刀流継続に向けてさらなる期待を抱かせる93球であったことは間違いないだろう。
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文・SPREAD編集部