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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手は5月31日(日本時間6月1日)、サンフランシスコ・ジャイアンツとの交流戦に9回2死から代打で登場し、四球で出塁した。この試合は、ナ・リーグの本拠地で行われたため、DH制がなく、大谷はベンチスタートとなっていた。四球の際は、地元ファンがボール先行のジャイアンツ投手にブーイングを浴びせるという事態も発生。敵味方問わない大谷人気の高さが証明されることになった。
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■敵地でも圧倒的な人気
大谷がネクストバッターサークルに姿を現すと、スタンドのボルテージが一気に上がった。観客はスマートフォンで大谷を撮影しようと総立ち。敵地で思わぬ“歓迎”を受けた大谷だったが、ジャイアンツの右腕トロピアーノは制球が定まらず四球という結果に。これにはファンも怒り心頭。地元チームの投手に対して容赦のないブーイングが飛ぶと、SNSでも「何で5点差(6-1でジャイアンツがリード)もあるのに四球を出すんだ」というコメントで溢れた。
このブーイングについては、身内からも「致し方なし」という声があがった。ジャイアンツ主砲のロンゴリアは「ファンはオオタニのプレーを見たかったはず。もちろん、私も見たかった」とコメントし、ファンの気持ちを代弁した。
かつてNPB・巨人でもプレーしたジャイアンツのキャプラー監督は「オオタニが出てきた時、ファンの熱狂がすごかったね」と振り返ると、「オオタニを監督の視点から見るのも楽しいけど、一歩下がってファンとして彼を見ているだけで楽しいよ。信じられないほど素晴らしい才能を持っているからね」と、“大谷ファン”の顔をのぞかせた。
同監督はまた、「間違いなく野球界の中で最も才能のある選手のひとりであり、野球界の中でも最もダイナミックな選手のひとり。明らかに他の誰も真似できない、打者と投手の両方で最高レベルのプレーをしている」と称賛した。
たった1打席、一個の四球だけで物議を醸し出す大谷。交流戦で一層、注目度は高まりそうだ。
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文・SPREAD編集部