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■サトノフラッグ
【中間調整】前走・金鯱賞では道中2番手と積極的なレース運びを見せるが、直線で切れ負けする格好で7着に終わっている。その後放牧で立て直しを図り、5月12日に美浦へ帰厩。このレースでの復帰を念頭に調整されてきた。5月16日の初時計でジワッと脚を伸ばすと、19日は評判の新馬新馬コマンドラインに追走併入と、古馬の貫禄を示す。1週前追いでは単走・馬なりでウッド5F65秒7と速い時計を出せていた。
【最終追い切り】最終追いは戸崎騎手を背に外先導の形で、インの準オープン馬を迎え入れる併せ馬。直線の攻防に入って仕掛けられたが反応に鈍さがあり、手応えとしては相手優勢のまま、なんとか併入に持ち込むのが精一杯という感じだった。
【見解】2週前、そして最終追いと併せ馬で相手に見劣ってしまった。単走ではまずまずなのだが、併せ馬で思ったほど動けなかったあたり気持ちがまだ乗り切っていないのかもしれない。能力をフルに出せるまでには、いますこし時間がかかりそうだ。
総合評価「B」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。