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13日に東京ドームで行われる「RIZIN.28」に参戦する朝倉海は11日、オンラインで記者会見を行い、RIZINバンタム級トーナメント1回戦への意気込みを語った。
元RIZINバンタム級王者は昨年末の「RIZIN.26」大晦日大会で堀口恭司とのリマッチに敗れ、半年ぶりの実戦となる。その堀口戦では左足にカーフキックの連打を浴び、筋断裂で全治1カ月半の怪我を負い、リハリビからのリスタートとなった朝倉。
会見では堀口との3度目のリマッチについて質問されたが、「堀口選手に勝つことが目標ではない。目標は世界チャンピオンになること」と即答し、RIZINバンタム級トーナメントの優勝は通過点であることを強調した。
また、怪我からの復帰戦については「強くなった自信がある」とし、中間のトレーニングについての詳細も明かしている。
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■下半身を強化「組みでも寝技でも負けない」
先日、SNSで公開した朝倉のボディは“バキバキ”の仕上がり。これには元K-1王者の魔娑斗からの助言を受け、走り込み、階段ダッシュ、縄跳びをトレーニングに取り入れ、さらに栄養バランスを意識した食事を摂り入れたという。
そして今回、最もアピールしている点が「下半身の強化」だ。
2019年に1度目の対戦となった堀口戦で1R1分8秒KO勝ち、続く佐々木憂流迦戦も1R54秒TKO勝ちで、相手の顎を粉砕した。19年末のRIZINバンタム級王座決定戦はマネル・ケイプに敗れたが、翌20年も扇久保博正、昇侍と立て続けにスタンド攻撃で相手を沈めてきた朝倉だが、一方で打撃に頼る面を指摘する声もあった。
その“弱点”を突かれてしまったのが昨年末の堀口戦で、前進気勢の強い朝倉海の「足」を攻められ、あのカーフキックに沈んだ。
今回、トレーニングにレスリングを取り入れており、「組みの部分が強化されている。今回の試合で見せたい」と語った朝倉。ここで磨き上げたグラップリング技術を披露するか。
トーナメント1回戦の相手はFighting NEXUS初代バンタム級王者の渡部修斗。渡部はレスリングと柔術がバックボーンのMMAファイターで、今年3月の「RIZIN.27」では田丸匠にリアネイキッドチョークで一本勝ち。グラップラーとの対戦と言えば、「寝技王子」こと佐々木憂流迦が思い出され、この時は打撃で“秒殺”した朝倉だが、会見では「組みでも寝技でも負けない」と自信を覗かせた。
RIZINバンタム級トーナメントの優勝候補と目される朝倉海。しかし、そこに油断はなく、「1戦1戦、しっかり勝つことを考えている。まずは目の前の相手を倒すことだけ」と1回戦から全力で挑む。
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文・SPREAD編集部