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総合格闘技イベントとして18年ぶりの東京ドーム開催となる「Yogibo presents RIZIN.28」は13日、第10試合のメインマッチ「朝倉未来 vs. クレベル・コイケ」が行われ、2ラウンド1分51秒でクレベル・コイケが一本勝ちを収めた。
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序盤は朝倉がジワジワと圧をかけ、コイケが足で間合いを取りながらけん制。試合が動きだしたのは1分過ぎで、コイケが得意の組技で朝倉にとりつくと、そこから巧みに態勢を変えて極めにかかる。しかし、ここでは朝倉が抜け出し、追撃に来たコイケの顎に左カウンターを刺して流れを引き戻す。コイケは2分30秒ごろにもう一度組みかかったが、朝倉の脱出を許しここでも極めきれなかった。
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(C)RIZIN FF
2ラウンド目のゴングが鳴ると、再び朝倉が圧をかける展開。しかし今度はコイケもキックで前に出ると、引いた朝倉をコーナー際に追い詰める。三度、朝倉の上半身にとりついたコイケが仰向けのまま崩し倒すと、最後は両足を首元で固めて朝倉は万事休す。朝倉はタップをせずそのまま意識を失い、テクニカルサブミッションでゴングが響いた。
■「自分の幻想が打ち砕かれた」
昨年の大みそか大会から3戦連続でRIZIN出場を果たしているクレベル・コイケは、これでRIZINで負け知らずの3連勝。今回の戦いで改めてボンサイ柔術の強さを証明し、このあとはフェザー級の頂点を狙う。一方、朝倉未来は昨年11月の斎藤裕戦に続きRIZINで2敗目となった。
試合後の会見で朝倉は「悔しいけど試合をやってよかった。今後は一度考えます。引退も含めて。考えてみてって感じです」とコメント。「自分の幻想が打ち砕かれた」とも語り、失意の敗戦となった。
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文・SPREAD編集部