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20日に東京競馬場で行われる第26回・ユニコーンS(GIII、ダ1600m)の過去10年データを紹介する。
2月に行われたサウジダービー(ダート1600m)を快勝したピンクカメハメハ(栗東・森秀行厩舎)が日本でも重賞制覇を狙う。父系は名牝シーザリオだが母系にダンシングブレーブがいることで海外のパワーを要する馬場に見事マッチした。これまで日本では芝の短中距離を使っていたが、初の日本のダートに適性があるか見極めたいところ。
青竜S2着、端午S2着と好走が続いているレディバグ(栗東・北出成人厩舎)は2歳時から兵庫ジュニアグランプリ2着と完成度が高く、ホッコータルマエ産駒初の重賞制覇の期待もかかる。前走・青竜Sで快勝し勢いに乗っているゲンパチフォルツァ(美浦・堀井雅広厩舎)、昇竜Sの勝ち馬カレンロマチェンコ(栗東・高柳大輔 厩舎)なども虎視眈々と狙っている。
ジャパンダートダービーに向けた3歳ダート戦線を占う一戦となる。
ここでは「人気傾向」を分析していく。
◆【ユニコーンステークス2021/脚質傾向】スピードが乗りやすい東京ダ1600m、圧倒的有利は「3-5-3-3」の上がり3F最速馬
■人気通りの決着も、ポイントは人気薄の3着か
過去10年では、上位人気がかなり優秀。特筆すべきは3番人気【4-2-3-1】で、勝率40.0%、連対率60.0%、複勝率90.0%と馬券を外したのは10年のスターボード一頭のみ。また1番人気が【3-3-0-4】で、勝率30.0%、連対率60.0%、複勝率60.0%。2番人気も【3-2-1-4】で、勝率30.0%、連対率50.0%、複勝率60.0%。1~3位の上位人気馬を軸にするのが無難な結果となっている。
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3連単の平均配当は48,191円となっているが、これは単勝1倍台の圧倒的な人気馬が馬券外になったため平均配当は中荒れ傾向となっている。近3年を見てみると1勝クラスを勝ち上がったばかりの人気薄の馬が3着に好走しており、警戒が必要だ。
またオッズから見てみると2.0倍~2.9倍に支持された人気馬の成績が【3-3-0-2】と最多の3勝、6連対を挙げ、複勝率75.0%と好調。さらに4.0倍~4.9倍が【2-1-0-1】と勝率50%、連対率75%で単勝回収値237とこちらも好調だ。
今年も飛び抜けて人気になりそうな馬はおらず、オッズも割れそうな予感だが、過去10年の傾向から考えると、上位人気馬から素直に買い、3着に1勝クラスの伏兵をおさえる程度が的中のヒントとなりそうだ。
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◆04年ダービー馬・キングカメハメハ、JRA顕彰馬にわずか13票届かず文・SPREAD編集部