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今週は阪神競馬場でマーメイドステークス(芝2000m)が行われる。
牝馬限定のハンデ戦かつフルゲートと波乱要素満載のレース。そのイメージに違わず、高配当続出の荒れるレースだ。
この記事では過去10年のデータ分析からマーメイドステークスを紐解き、攻略への糸口を見つけていきたい。
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■アブレイズの課題は「斤量56キロ」
前走は牡馬相手のメイSを勝利。完全復活をアピールしたアブレイズ。
牝馬限定戦の今回は格上と目される1頭だが、同馬に立ちはだかるマイナスデータがこちら。
・斤量56キロかつGI馬券圏内歴がない馬の成績【0-0-1-5】
桜花賞馬マルセリーナや秋華賞2着馬ブロードストリートが連対を確保する一方、GI馬券圏内のない斤量56キロ組はいまだ連対ゼロ。散々たる数字が叩き出されてしまっているのだ。
牡馬混合戦を制したことで上積みされた斤量。今回はその斤量がネックとなりそうだ。
■秋華賞3着馬ソフトフルートにも問題は山積み
GIでも好勝負を演じていた馬だが、その後は条件戦で足踏み。春競馬の叩き2戦目でようやくオープン入りをはたしたソフトフルート。
秋華賞3着の実績を踏まえればここは格上とも言えるが、ここは施行条件替わりがマイナスポイント。
・右回りかつ芝内回りでの成績【0-0-2-5】
直線の短い小回りコースで何度も差し損ねた「前科」を持つ馬。開幕週で前残りの馬場も考えられることから、ここも脚を余してしまう可能性は想定しておきたい。
後編ではデータ面から浮上するマーメイドステークスの穴馬候補2頭を紹介する。
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著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。