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サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有投手は21日(日本時間22日)、本拠地でのロサンゼルス・ドジャース戦に先発し、6回2安打1失点11奪三振で7勝目を挙げた。防御率は2.50。チームは6-2で勝利し、同地区のライバルとの3連戦初戦を制した。
この試合が通算197試合目の登板となったダルビッシュは、メジャー通算1500奪三振に到達。サイ・ヤング賞5度の名左腕、ランディ・ジョンソンの206試合を更新する最速記録となった。節目に残る圧巻の“奪三振ショー”を受けて、同僚や敵将もダルビッシュへの賛辞を送っている。
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■日本人選手としては野茂英雄に次ぐ大台到達
ダルビッシュは序盤からドジャース打線を圧倒。1回から3回にかけての7者連続を含む毎回の11奪三振で、今季3度目の1試合2桁奪三振を記録した。失点もソロ被弾による1点のみと、今季の好調ぶりがそのまま反映されたかのような奪三振ショーとなった。
日本人選手としては野茂英雄(通算1918奪三振)に次いで2人目の大台到達となったが、メジャー史上、200登板未満での1500奪三振到達はダルビッシュのみの快挙となった。試合後の会見ではダルビッシュ自身も「メジャーで今までの歴史でも一番早かったということで、すごく誇りに思います」と語り、充実した表情をのぞかせた。
チームメイトも大台到達を称賛しており、球団公式サイトでは主軸を務めるマニー・マチャドのコメントが紹介されている。
「今日は特別な一日になった。1500奪三振に史上最速で到達……素晴らしい偉業だ。彼が毎日どれだけ練習に身を捧げているかよくわかっている。取り組みに熱心だし、彼はリーダーだ」
■敵将も「今日の出来ならどんな相手であっても圧倒できる」
また、対戦相手であるドジャースのデイブ・ロバーツ監督もダルビッシュについて「スライダーやカッターなど、今日のダルビッシュの出来ならどんな相手であっても圧倒できる」と、かつてのチームメイトへ最大級の賛辞を送っている。
メジャー9年目、8月には35歳を迎えるダルビッシュだが近年の安定感は目を見張るものがある。今季の108奪三振はリーグ4位タイ、WHIP 0.92はリーグ8位につけており、相手打線を圧倒するケースも目立っている。故障なく無事にシーズンを投げきれば、自身5度目の200奪三振やタイトルも射程に入ってくるはずだ。
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◆新天地で躍動続くダルビッシュ有 古巣番記者は“嘆きのコメント”「彼のことはもう考えないけど……」
文・SPREAD編集部
この投球なら「どんな相手であっても圧倒」と敵将も脱帽 圧巻の7連続Kを含むダルビッシュ有の奪三振ショーハイライト
【 #パドレス 】メジャー通算1500奪三振を達成したエース #ダルビッシュ有 7勝目!!6回2安打1失点11奪三振の好投でした□https://t.co/WBSQfMLpyZ#日本人選手情報 pic.twitter.com/TCwiLgVLN3
— MLB Japan (@MLBJapan) June 22, 2021