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パワー自慢の来日2年目助っ人砲・オースティンが、セ・リーグ首位打者に躍り出た。先週の阪神3連戦では、2本塁打を含む3試合連続マルチ安打を記録。
25日の第1戦でウィーラー(巨人)を抜いて首位打者に立つと、第2戦、第3戦でもヒットを重ねて打率.337まで数字を伸ばした。(成績は6月28日時点)
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■OPSは12球団唯一の「1」越え
来日1年目の昨季は故障による離脱が多くあって出場65試合にとどまったが、20本塁打をマークして長距離砲としての能力の高さを披露(打率.286、56打点)。迎えた今季は、4月を終えた時点では打率.291、3本塁打、7打点だったが、5月に22試合で打率.338、5本塁打、12打点と調子を上げると、
6月は28日時点で18試合に出場して打率.375、9本塁打、23打点の大爆発。首位打者に立つとともに、今季通算17本塁打と24打点はともにリーグ5位ながら、自身の昨季成績を更新間近だ。
パワーと同時に“ヒットメーカー”としての能力をアピールしているオースティンだが、打率とともに今季成績で目立つのが、出塁率の高さ。得点圏打率.380もリーグ3位を誇るが、出塁率.440はリーグ2位の村上宗隆(ヤクルト)の.406を大きく上回る両リーグトップ。
そしてOPSは12球団唯一の「1」超えの1.093。今、最も怖く、最もチームに貢献している打者であることは間違いない。
月間MVPもほぼ確実となった中、6月最後の“締め”と7月の“始まり”となる今週のバッティングに注目だ。
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記事提供:ベースボール・タイムズデータ提供:野球DB