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WBO世界バンタム級王者のジョンリエル・カシメロ(フィリピン)と、WBA同級王者のギジェルモ・リゴンドー(キューバ)の対戦が決定した。米ボクシング専門メディア『ボクシング・シーン.com』が報じたもので、日程は8月14日、会場はカリフォルニア州カーソンのディグニティー・ヘルス・スポーツ・パークになる。
カシメロは当初、8月14日にWBC世界同級王者のノニト・ドネア(フィリピン)との2団体統一戦を予定していたが、カシメロ陣営がドーピング検査の書類提出期限を守らなかったとして、ドネア陣営は6月末に試合をキャンセル。
これを受け、リゴンドーは自身のインスタグラムでドネアに対戦を要求していたが、最終的には以前に浮上していたカシメロとの対戦カードに収まった。
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■井上「一本ずつ取りに行くか」
気になるのは、WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が目指す4団体統一戦の動向だ。当初、ドネアとカシメロのうち勝者と井上が4団体のベルトを懸けて対戦するプランが描かれていたが、二転三転した“カシメロ騒動”により、一旦白紙となった。
井上はカシメロの一連の報道を受け、自身のツイッターで「カシメロ君はもう大口を叩く事はないでしょう。ドーピング検査を回避する奴に資格などねぇ」と痛烈に批判。続けて「一本ずつ取りに行くか。まだバンタム級でもやれそうだしちょうどいい」と述べており、当初、一網打尽に4団体統一を目指すプランから、すべての王者と対戦する意欲を示している。
カシメロとリゴンドーのうちの勝者がドネアと対戦し、その先に井上との統一戦が実現するのか。あるいは井上が王者を順番に倒しにかかるのか。いずれにせよ、カシメロvs.リゴンドーの結果から、“モンスター”4団体統一のシナリオが見えてくる。
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文・SPREAD編集部