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首位追撃態勢に入っている原巨人のなかで、陽気な助っ人・ウィーラーが打線のキーマンになっている。(成績は7月5日時点)
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■オールスターまでにどこまで活躍できるか
昨季途中にトレード加入して2年目の今季、当初はスモークとテームズという新外国人の存在によって立場的には微妙な状況だったが、開幕から打撃好調で高打率をキープ。新型コロナウイルス感染のため4月4日に離脱したが、同24日に復帰して以降もヒットを重ね、5月11日からは「2番・レフト」もしくは「2番・ファースト」でレギュラーに定着。6月22日に規定打席に到達すると同時に、打率.337で首位打者に躍り出た。
ただ、先週は、5試合で17打数4安打で打率.235、1本塁打2打点とブレーキがかかり、首位打者の座もオースティン(DeNA)に譲った。さらに今週は、中日を相手に前橋で戦った後に東京ドームで2試合、さらに甲子園に移動して阪神との3連戦が予定されているが、今季のウィーラーの球場別打撃成績を見ると、地方球場2試合で打率.143と打てておらず、本拠地・東京ドームでの打率も.297。そして甲子園ではまだ3試合のみではあるが、13打数3安打の打率.231と抑え込まれている。
オールスターブレイクまで残り少なくなったなか、チームだけでなくウィーラー自身にとっても前半戦最後の正念場。今季の「データ」を覆す活躍を披露できるか。阪神と1.5ゲーム差となった首位戦線の中、ウィーラーが大きな鍵を握っている。
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記事提供:ベースボール・タイムズデータ提供:野球DB