
2010年から11年連続で英愛リーディングサイアーを獲得している欧州の大種牡馬・ガリレオは10日、持病の左前脚の負傷から衰弱したため安楽死の措置が取られた。
アイルランドの生産グループ・クールモアが公式サイトで発表したもの。23歳だった。
◆【レース映像】父ディープインパクト×母父ガリレオ、日欧大種牡馬の結晶・スノーフォールの英オークス16馬身差V
■今も欧州を席巻する偉大な血
ガリレオは父に大種牡馬サドラーズウェルズ、母に凱旋門賞馬アーバンシーを持つ良血馬として、2000年にデビュー。英愛ダービー、キングジョージ&クイーンエリザベス2世Sを無敗で制し、3歳にして欧州最強馬に君臨した。ダート初参戦のBCクラシックで6着に敗れ、現役を引退。
2002年からアイルランドのクールモアスタッドで種牡馬デビューし、14戦無敗でGI10勝を誇り「怪物」と言われた名馬フランケルをはじめ、ニューアプローチなど英ダービー馬5頭を含む数々の活躍馬を輩出。産駒は初年度から16世代連続でGIを制している。
今年の凱旋門賞で有力視されている馬にもガリレオの血は多い。ラブは直仔、セントマークスバシリカは母父に、スノーフォールは父がディープインパクトで母父にガリレオという血統だ。
また、後継種牡馬も続々と成功しており、フランケルは日本でオークスを制したソウルスターリング 、ナサニエルは凱旋門賞2勝のエネイブルなどを輩出し、その血は世界の競馬へ脈々と受け継がれている。
◆「近代では指折りの圧勝劇」ディープ産駒・スノーフォールの16馬身差Vに現地メディアも驚愕
◆欧州のディープ産駒・スノーフォール、名牝エネイブル以来の英愛オークス制覇を狙う
◆グランプリ3連覇のクロノジェネシス、凱旋門賞参戦 サンデーR代表「これなら行っていい」
文・SPREAD編集部