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大谷翔平投手が所属するロサンゼルス・エンゼルスは、オールスターブレイクを挟み16日(日本時間17日)からシーズン後半戦に突入する。大谷は19日(同20日)のアスレチックス戦で先発予定。前半戦の勢いを維持できるか、大きな注目が集まっている。
ホームランダービーやオールスターゲームでも二刀流プレイヤーとしての存在感を発揮した大谷に対して、現地メディアからも熱視線が向けられているが、米公共ラジオネットワーク「NPR」では「なぜショウヘイ・オオタニは世紀の野球選手なのか」と題した特集で、かつて“二刀流”として活躍した往年の選手のコメントなども交え、その魅力に迫っている。
【実際の映像】「キツい!水くれ!」大谷翔平は白熱のホームランダービー中に何を語ったのか…密着カメラ&マイクによる激闘の一部始終
■高く評価された大谷の長打力や投手心理の理解
「NPR」では特集内でエンゼルスの前監督であるマイク・ソーシア氏のコメントを紹介。「マウンドと打席、この両方で発揮される彼の能力は今までなかったもの。唯一無二」という評価を踏まえながら、前半戦で打者として33本塁打、投手として87奪三振を記録した大谷が熱狂的なファンを増やしているとしている。また、かつてMLBで“二刀流”として活躍したリック・アンキール氏も大谷への高い評価を口にしている。
アンキ―ル氏は1999年に20歳の若さでMLBデビュー。左腕からの豪速球を武器に、2000年には11勝を挙げチームの地区優勝に大きく貢献した。投手を務めていた頃からも打者顔負けの打撃力が話題となっていたが、制球難や故障の影響もあり2005年には打者に転向。その後、2008年には25本塁打を放つなど強肩強打の外野手としてプレーを続けた経験を持つ。大谷の二刀流とは異なるが、MLBの舞台で求められる投打のレベルを熟知しており、NPRも「ベーブ・ルースとショウヘイ・オオタニを繋ぐ存在」と位置づけている。
「NPR」にコメントを寄せたアンキ―ル氏は大谷について「間違いなく素晴らしい」と語り、打者・大谷の長打力や投手心理の理解について高く評価した。
「彼はどのゾーンに対してもパワーを発揮できる、高め、低め、内角、外角……どこでも対応できる。ボールを捉えられるだけでなく、相手がどう攻めてくるかもよく考えている」
■二刀流継続に欠かせないマドン監督の存在
特集では二刀流を継続するうえで故障を防ぐことが重要なポイントとも言及されているが、この点においてジョー・マドン監督の存在も助けになっている記した。
慣習にとらわれない発想で知られるマドン監督だからこそ、前例のない本格的二刀流の継続を可能にしているという見方だ。マドン監督は徹底した“管理”ではなく、大谷が抱く二刀流への熱意と自主性を尊重する方針であると特集内では強調されている。
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文・SPREAD編集部