
25日に新潟競馬場で行われる第21回・アイビスサマーダッシュ(GIII、芝1000m)の過去10年データを紹介する。
3年連続の出走となる19年の覇者ライオンボスは昨年も連対し、ここは最速王の座は譲れないところ。3歳馬モントライゼは京王杯2歳ステークスを制しており世代トップクラスのスピードを誇る。その他今年の韋駄天ステークス覇者タマモメイトウ、オーシャンステークス4着のヒロイックアゲンなども虎視眈々と上位をうかがう。
ここでは「前走ローテ」を分析していく。
◆【アイビスSD2021/脚質傾向】韋駄天Sを快勝したタマモメイトウ、持ち味の追込み脚質は複勝率4.3%と不調
■直線競馬未経験のモントライゼは不安
過去10年、最多勝利を挙げている前走ローテはCBC賞組の4勝で、【4-1-0-16】勝率19.0%、連対率23.8%、複勝率23.8%とまずまず。韋駄天S組は最多7連対と好調で単勝回収値も「172」と人気薄の好走も目立つ。

CBC賞【4-1-0-16】勝率19.0%、連対率23.8%、複勝率23.8%韋駄天S【3-4-1-20】勝率10.7%、連対率25.0%、複勝率28.6%函館スプリントS【2-1-2-16】勝率9.5%、連対率14.3%、複勝率23.8%ルミエールオータムダッシュ【1-0-0-2】勝率33.3%、連対率33.3%、複勝率33.3%
好アベレージの前走ローテを使ってきた馬は、韋駄天S組ライオンボス、タマモメイトウ、ヒロイックアゲン、ロードエースの4頭。

また、前走の距離別に成績を分けてみると以下の通り。
1000m【4-4-2-27】勝率10.8%、連対率21.6%、複勝率27.0%1200m【6-6-8-86】勝率5.7%、連対率11.3%、複勝率18.9%1400m【0-0-0-15】勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率0.0%1600m【0-0-0-1】勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率0.0%
連対に着目してみると前走が1000mか1200mだった馬しか連対していない。
1200mからの臨戦は主にCBC賞組からの出走が多いが、出走頭数の割に勝率、連対率共に低く、前走葵Sで5着となった3歳馬モントライゼは直線競馬を経験していないため、不安なデータとなりそうだ。
◆【アイビスSD2021/人気傾向】1番人気は素直に信頼、過去10年で最多となる7勝9連対の好アベレージ
◆愛オークス圧勝のディープ産駒・スノーフォール、次走は凱旋門賞“王道ローテ”の8月ヨークシャーオークス
文・SPREAD編集部