【東京五輪/サッカー】田中美南に“ケチャドバ”の予感 盟友・岩渕真奈とのコンビネーションがスウェーデン撃破のカギ | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【東京五輪/サッカー】田中美南に“ケチャドバ”の予感 盟友・岩渕真奈とのコンビネーションがスウェーデン撃破のカギ

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【東京五輪/サッカー】田中美南に“ケチャドバ”の予感 盟友・岩渕真奈とのコンビネーションがスウェーデン撃破のカギ
【東京五輪/サッカー】田中美南に“ケチャドバ”の予感 盟友・岩渕真奈とのコンビネーションがスウェーデン撃破のカギ 全 1 枚 拡大写真

1次リーグE組のなでしこジャパンは、チリに1-0で勝利し、同組3位で決勝トーナメント進出を決めた。初戦のカナダ戦はドロー、第2戦の英国戦は敗戦。勝ち点1で迎えた厳しい状況だったが、後半32分に途中出場のFW田中美南が殊勲の決勝ゴール。30日に4強を懸けてG組1位のスウェーデンと対戦する。


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■改善が求められる守備の強度不足


勝てば決勝トーナメント進出、負ければ敗退という崖っぷちの状態で臨んだチリ戦。試合は、途中投入されたFW田中美南の決勝ゴールで辛くもチリを振り切ったが、1次リーグを通じて指摘され続けた課題は残った。


NHKで同カードの解説を務めた元なでしこDF岩清水梓さんは放送中、「もっと前から行っていい」「後ろからの押し上げが必要。相手が顔を下げちゃうくらいプレッシャーをかけてほしい」と注文を付けていたが、岩清水さん同様、多くのなでしこOGが「前線からのプレス」や「守備の強度アップ」を求めるコメントを出していた。


相手ボールホルダーに激しくプレスに行き、たとえ一度はがされても二度追い三度追いする姿勢が見当たらず、相手を複数人で囲んでボールを奪うシーンもほぼ見られなかったことに、多くの関係者が助言を送らずにはいられなかったようだ。


チリ戦はボールを持てる時間が多く、守備面で破綻をきたすケースは少なかったが、次の強豪スウェーデン相手にはそうはいかない。主導権を握られる可能性が高い。そうなったとき、積極的な守備を行うのか、ブロックを作ってリトリート中心で行くのか。本来であれば試合状況に応じて使い分けするのがベストだが、それはどんなチームにとっても難しいタスク。せめて、どちらに軸足を置くのか、選手がピッチ内で意思統一を図り、バラバラにならないように心がける必要がある。


■サイドバックの攻撃参加に期待


守備での課題は残ったが、攻撃では光明も見えた。一番の収穫はズバリ、田中がゴールを決めたことだろう。


国内リーグでは2016年から4年連続得点王に輝くなど結果を残していたが、ここまで代表では輝けずにいた。今大会も初戦のカナダ戦でPKを外し、戦犯になりかけたが、大一番で本領発揮。海外移籍も経験したストライカーには、まさに“ケチャドバ”の予感が漂う。チリ戦のゴールのように日テレの下部組織時代から切磋琢磨してきた岩渕真奈との“阿吽の呼吸”には期待が持て、岩渕、田中の先発2トップも十分視野に入るはず。


また、終盤に見せたサイドアタックも収穫の一つ。鳴りを潜めていたサイドバックのオーバーラップが攻撃にアクセントを加えたことは確かだった。もともと、不動の右サイドバック清水梨紗は豊富なスタミナを武器にアップダウンを繰り返すことができる選手。両翼の攻撃参加を使わない手はないだろう。


1次リーグの3戦では、チームの心臓であるダブルボランチの組み合わせを毎試合変えるなどメンバー選びに試行錯誤していた印象だが、もう見極めはできたはず。高倉麻子監督には集大成と呼べるサッカーを見せてほしい。


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文・SPREAD編集部

《SPREAD》

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