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女子ゴルフが4日、埼玉・霞ケ関CC(6648ヤード・パー71)で開幕する。日本代表の畑岡奈紗と稲見萌寧、フィリピン代表で出場する笹生優花らにメダル獲得の期待がかかるほか、米国のジェシカ・コルダ、ネリー・コルダ姉妹ら日本でもおなじみのプレーヤーにも注目が集まる。60選手が出場し、4日間の計72ホールで争う。
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■全体トップで稲見がティーオフ
第1日と第2日の組み合わせが2日に発表され、日本勢は畑岡が、世界ランク1位のコルダ(米国)、同2位のコ・ジンヨン(韓国)という実力者が集う組に入った。
稲見は、マリア・ファッシ(メキシコ)とアルベイン・バレンズエラ(スイス)と同組に。また、稲見は初日午前7時30分スタートの第1組で一番手となり、全体のトップバッターとしてティーオフに臨むことも決まった。
今回はフィリピン代表として出場する笹生は、優勝したメジャー「全米女子オープン」でも競り合ったレキシー・トンプソン(米国)、ブルック・ヘンダーソン(カナダ)と同組となった。
■聖地でのプレー経験が追い風に
日本勢は地の利を生かしたい。霞ケ関CCは日本ジュニア選手権が開催されるなどジュニアゴルファーの聖地であり、畑岡も稲見もアマチュア時代はここで切磋琢磨してきた。その経験値は追い風になるはず。
畑岡は7月に米ツアー「マラソン・クラシック」で優勝。2年ぶりとなる米ツアー4勝目を挙げ、上り調子だ。日本屈指のショットメーカーである稲見は、今年すでに日本ツアー5勝を挙げている。2週続けて予選落ちするなど一時不調が伝えられたが、現在は勢いを取り戻しつつある。今回の五輪と同様、無観客開催での日本ツアーで結果を残してきた点も頼もしい。
畑岡はJLPGAの公式サイトを通じて、「いろいろな競技の選手が自国開催でたくさん金メダルを獲っている。ゴルフでもメダルを獲りたいという気持ちが、より高まっています」と意欲を示し、稲見も「メダルは獲りたいが、意識せずに自分の実力を最大限出し切って、結果的に上位に入りたい」と抱負を語った。
日本ゴルフ界初となるメダル獲得へ、2人の戦いがいよいよ幕を開ける。
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文・SPREAD編集部