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野球日本代表「侍ジャパン」は7日、37年ぶりの金メダルをかけ米国との決勝に臨む。両国が五輪決勝で対戦するのは公開競技として行われた1988年ソウル五輪以来で、決勝戦での対戦成績は1勝1敗。金メダル獲得ならば、1984年ロサンゼルス五輪以来となる。
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■3本塁打、8打点の相手主砲は要警戒
今大会の米国は投打にNPBでプレーする選手の活躍が目立つ。
打線の核となっているのがDeNAに所属するタイラー・オースティンで、今大会の5試合で打率.429、2本塁打、7打点をマークしており、日本戦でも二塁打と安打を放っている。
その他の選手では、オースティンの後の4番を打つトリスタン・カサスが要警戒。今大会、打率は.263だが、3本塁打、8打点とパワーはメジャークラスで、日本戦でも青柳晃洋から逆方向へ3ラン本塁打を放っている。
■NPBで活躍する投手も…投手陣の層も厚い米国
そして投手陣。先発マウンドにはソフトバンク所属のニック・マルティネスが上る。今大会はオープニングラウンドの韓国戦に先発し、5回を投げて9奪三振、被安打4、1失点で勝利投手になった。リリーフ陣もスコット・マクガフ(ヤクルト)がチーム最多タイの4試合に登板。昨季までオリックスでプレーしたブランドン・ディクソンも3試合登板で、ともに防御率2.70とブルペンを支えている。
勝ちゲームの最後を締めくくる投手は2セーブを記録しているデビッド・ロバートソンだが、日本戦で好投したライダー・ライアンやアンソニー・ゴース、さらには決勝戦ということで、展開次第ではスコット・カズミアーなどの先発陣の登板もあるかもしれない。
■侍先発は、オースティンと好相性の森下
対する侍ジャパンは、オープニングラウンドのメキシコ戦で5回2失点と好投した森下暢仁(広島)が先発。森下とオースティンの今季対戦成績は6打数1安打の打率.167、4奪三振と打たれていないのは好材料だ。
勝利しか許されない最終戦が総力戦となることは必至で、韓国戦で好投した伊藤大海(日本ハム)や国際大会で実績のある千賀滉大(ソフトバンク)、今季NPBの連続無失点記録を更新した平良海馬(西武)に今大会2試合無失点の山﨑康晃(DeNA)のリリーフ陣だけでなく、先発要員の田中将大(楽天)や大野雄大(中日)まで総動員し、最後の栗林良吏(広島)につなぎたい。
■侍ジャパンはスタメン選手6人が打率3割超え
ここまでの4試合で打率.500と今大会のラッキーボーイ的な存在となっている甲斐拓也(ソフトバンク)を筆頭に、スタメン選手に打率3割超の選手が6人という好調な打撃陣では、山田哲人(ヤクルト)が今季マルティネスとの対戦で本塁打を含む3打数3安打をマークしており、トップバッターとして突破口を開くことができるか。
ここまで全試合で4番に座りながら、本塁打1本のみの打率.067と不振の鈴木誠也(広島)の爆発も期待。金メダルラッシュとなっている東京五輪の日本勢だが、その中で侍ジャパンも存在感を見せたい。
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試合情報
日本-米国試合開始:8月7日(水)19:00中継情報:NHK総合/サブチャンネル(18:05~)
記事提供:ベースボール・タイムズデータ提供:野球DB