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第103回全国高等学校野球選手権大会の第2日は11日、甲子園球場で1回戦4試合が行われる。
第2試合では広島新庄(広島)vs.横浜(神奈川)という、1回戦屈指の好カードが予定されている。神奈川県勢と広島県勢による甲子園での対戦成績は、夏は神奈川の3勝2敗で、現在3連勝中。春夏合わせても、神奈川7勝、広島4勝と、神奈川が優位に立っているが、今夏は果たしてどのような結末となるか。
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■県大会打率.469の打線が火を噴くか
春3回、夏2回の全国制覇を誇る横浜は、夏の神奈川大会では7試合を戦い、100安打を記録。大会新記録の94得点と猛打をふるい、チーム打率.469の強力打線が大きな特徴だ。春は東海大相模が制しており、神奈川県勢として“春夏連覇”を目指して甲子園に乗り込む。
主に1番で打線を引っ張る緒方漣、エースナンバーを背負う左腕・杉山遥希と、ともに1年生が存在感を発揮。緒方は地方大会の打率が.455で、四死球も10と、リードオフマンとしての役割を果たし、金井慎之介、立花祥希、宮田知弥のクリーンアップで得点を挙げるのが必勝パターン。切れ目のない打線が、甲子園でも火を噴くか注目だ。
1年生エースの杉山は、地方大会で4試合に登板し、18回1/3で5失点と安定した投球を披露。カーブやチェンジアップなどの変化球を低めに集める投球スタイルで、奪三振率8.53と三振も取れるピッチャーだ。背番号1を背負い甲子園に臨むが、地方大会は全試合継投で勝ち上がっており、宮田や2年生の田高康成といった右腕も安定している。層の厚い投手陣でゲームメイクをできるかが勝負のカギとなりそうだ。
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第2日 8月11日(水)
智弁学園(奈良)vs.倉敷商(岡山)広島新庄(広島)vs.横浜(神奈川)高岡商(富山)vs.松商学園(長野)東北学院(宮城)vs.愛工大名電(愛知)
文・SPREAD編集部