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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は12日(日本時間13日)、トロント・ブルージェイズ戦に「1番・投手」でスタメン出場。
前日11日(同12日)は「1番DH」でスタメン出場し、第2打席で打球速度105.6マイル(約170キロ)、飛距離413フィート(約126メートル)の38号2ランを叩き込み、本塁打王争いをしているゲレーロJr.の目の前で、その差を3本差に広げる一発を放った大谷。
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■投手・大谷とゲレーロJr.が初対決
4日(同5日)のレンジャーズ戦以来、中7日での登板となる大谷は、7月以降、安定した投球を見せており、この4試合では先発としてすべてクオリティースタートを達成。3勝0敗、防御率は1.38、26イニングを投げ四死球はわずかに1と、シーズン当初に比べ、かなり制球力が向上している。
一方、ライバルのゲレーロJr.も8月に入ってやや精彩を欠いている。8月の本塁打はわずかに2本。オールスター前には.332だった打率も、8月の月間打率は.178で、昨日の試合を終えた段階で.311まで下降。大谷自身も今日の本塁打が8月最初の一発だったが、ゲレーロJr.にも一発が出ていないおかげで、本塁打王争いも差が縮まっていない。
ブルージェイズの先発ホセ・ベリオスは、8月にツインズから移籍し、今季はここまで8勝5敗、防御率3.23の成績。ツインズ在籍時、大谷は今季、5打数1安打3三振と抑えられているが、19年には本塁打を放ったこともある相手だけに2試合連発の期待もかかる。
本塁打王争いに加えMVP争い繰り広げるゲレーロJr.に対し、投手として完ぺきに抑え打者として本塁打王争いでさらにリードを広げる一発を放つ……そんなシーンが見られれば、シーズンMVPの投票権を持つ記者たちに絶好のアピールとなるはずだ。
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文・SPREAD編集部