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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手は15日(日本時間16日)、本拠地アナハイムでのヒューストン・アストロズ戦に「1番・DH」で先発出場。4打数2安打と2試合連続となるマルチ安打を記録し、打率は.271となった。チームは3-1で勝利し、借金は1。なお、先発のリード・デトマーズがメジャー初白星を記録した。
◆【動画】内野安打で6試合連続ヒット 自らセーフと“飛行機ポーズ”も披露
■2試合連続マルチで勝利に貢献
6試合連続で1番に入った大谷。初回の第1打席、1ボール2ストライクから相手先発マクラーズの内角球を引っ張ると、強いゴロが一塁手のもとへ。アウトかと思われたが、ベースカバーに入ったマクラーズが一塁ベースを踏み外し、内野安打に。自らも両手を広げて「セーフ」のポーズをしながら駆け抜けた。大谷の快足が相手を慌てさせ、ミスを誘ったシーンだった。
この内野安打で、大谷は6試合連続安打をマーク。10日(日本時間11日)のトロント・ブルージェイズ戦ダブルヘッダーの2試合目から「1番」に入ったが、以降の全試合で安打を放っていることになり、打順変更が当たっている。
■マドン監督「オオタニは1番が最適」
2回に迎えた第2打席は三振に倒れたが、1点を追う5回の第3打席では1死一塁の場面で中前打し、2試合連続マルチ安打を達成。さらに、中堅が三塁へ送球する間に二塁に進む好走塁も見せた。7回の第4打席は空振り三振だった。
MLB公式サイトなどが伝えるところによると、マドン監督は前日の会見で「現状だとオオタニにとって1番が最適」と語り、大谷の復調にオーダー変更が寄与した点を認めていたという。2番に打率3割のフレッチャーを置き、相手投手も「1番・大谷」と勝負をせざるを得ない状況を作り出し、功を奏している。前日の先頭打者アーチに続き、この日も初回にいきなり安打を放った大谷。ファンにとっては、試合開始直後から目が離せない事態となっている。
16日(日本時間17日)は、ヤンキー・スタジアムでのニューヨーク・ヤンキース戦となっている。6月の遠征時には3戦3発をマークした大谷だが、今度はどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。奇しくも16日はベーブ・ルースの命日。現代の二刀流が、元祖二刀流の命日に躍動するのか。因縁を感じさせる一戦に注目が集まっている。
◆勝負を避けられる大谷翔平 1番起用は復活への起爆剤となるか
◆MLB最高峰打者の同僚トラウトが参考にした「ザ・大谷ドリル」とは
◆大谷翔平は「55本塁打でMVP受賞」 二刀流への高評価で海外ブックメーカーも“太鼓判”
文・SPREAD編集部
■“飛行機ポーズ”でセーフの内野安打
【 #エンゼルス 】調子を戻してきた #大谷翔平 が今日は4打数2安打のマルチヒット!!6試合連続安打をマークしています□#日本人選手情報 pic.twitter.com/THkgEEVmBb
— MLB Japan (@MLBJapan) August 16, 2021