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ソフトバンク・柳田悠岐は東京五輪明けの3連戦で、9打数4安打1本塁打の活躍で、主軸としてチームの勝利に貢献した。前半戦からの巻き返しを狙うチームにとって柳田のバットは必要不可欠だが、過去のデータを紐解くと8月の柳田は圧倒的な成績を残している。
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■「夏男」柳田のバットで8月攻勢へ
侍ジャパンの一員として金メダル獲得に貢献した32歳は、シーズンでも開幕から奮闘を続け、前半戦最後の7月14日の試合を終えて打率.296、22本塁打、53打点の成績を残していた。そして五輪後初試合となった13日の日本ハム戦では、初回にいきなりの23号2ランを放って勝利に貢献。翌日も2安打をマークし今季打率を3割に乗せた。
前半戦をBクラスで終えたチームが浮上するために不可欠な存在であると柳田は、「8月に強い男」でもある。トリプルスリーを達成した2015年以降の8月の打撃成績を見ると、2015年の打率.364に始まり、2016年の打率.347、2018年の打率.342と軒並み高打率で、昨季も打率.315をマークしたうえで月間10本のアーチを放ち、計24打点を稼いだ。その働きぶりは、各年度のOPSを見ても明らか。2018年の1.221を筆頭に驚異的な数字を残している。
※成績は8/16時点
今季も8月の3試合を9打数4安打の打率.444スタート。今週は敵地で楽天と2試合を戦った後、本拠地でロッテとの3連戦を控える。チームは現在4位ではあるが、後半戦2勝1分スタートを切り、首位とはわずか3.5ゲーム差。一気に首位戦線へ、柳田のバットからホークスの8月攻勢が始まりそうだ。
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記事提供:ベースボール・タイムズデータ提供:野球DB