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■ソダシ
【中間調整】無敗5連勝で臨んだ前走・オークスは序盤窮屈になる場面があり、リズムを崩してしまい8着に敗退。その後は秋華賞へのステップとしてちょうどいい間隔で臨めることから6月半ばの時点で札幌記念参戦が内定し、7月22日に函館に入っている。25日にウッドで14-14を出したのが初時計だったが、ここで軽快に動いたことから、28日はデビュー前の新馬相手とは言えある程度負荷の掛かる併せ馬を消化。以降、ウッドでしっかり乗り込み1週前は不動の主戦・吉田隼騎手を背に芝コースで重賞3勝馬ユーキャンスマイルを外から豪快にブチ抜く動きを披露した。
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【最終追い切り】最終追いも吉田隼騎手を背に函館芝で。馬場入りをゴネ、動き出しも若干ぎこちなさを感じさせたが、いざ動き出すと圧巻の動き。目標にした2歳未勝利馬を直線手前でロックオンすると、滑らかに加速し長くいい脚を使ってあっさり先着を果たした。手応えは完全に馬なり。少しでも鞍上がアクションすれば、いくらでも伸びそうな雰囲気だった。
【見解】須貝厩舎流のハードな鍛錬にしっかり応えられる心身の頑健さは健在、いや、更に強化を果たしたような感さえある。1週前追い、最終追いと先行相手を見据えてからの気持ちの乗り、ギアの上げ方はGI制覇時と遜色のないレベル。走ることへのモチベーションはかなり高そう。ほぼ万全の状態。
総合評価「A」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。