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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手は22日(日本時間23日)、ペンシルベニア州ウィリアムズポートで行われたクリーブランド・インディアンス戦に「1番DH」でスタメン出場した。
この試合は、当地で毎年リトルリーグのワールドシリーズが行われることから、年に1回「リトルリーグ・クラシック」と銘打たれ、開催される公式戦。選手たちは試合前に野球少年少女と触れ合う交流イベントにも参加。会場には大谷らのサインを求め、長蛇の列ができた。
大谷はこの日、2打数1安打2四球で今季19個目の盗塁も決めた。打率は.270。チームは0-3で敗れて借金2となった。
【動画】長蛇の列にも優しく対応 リトルリーグの子供たちにサインする大谷
■子供たちのお目当てはエンゼルスのスター
MLB公式サイトが「彼らはエンゼルスのスター、オオタニ ショウヘイのために最も大きな叫び声をあげた」と記したように、スタジアムに集まったリトルリーガーたちのお目当てが、大谷だったことは間違いない。
試合前に行われた交流イベントではサインを求める子供たちが押し寄せ、大谷の前には長蛇の列ができていた。
試合は、大谷が1打席目でいきなり右前打。さらに今季19個目の盗塁も決めると、スタジアムに詰めかけた野球少年たちは大興奮。点にこそ結びつかなかったが、大谷は2試合ぶりの安打で子供たちの期待に応えた。
■「好きな携帯電話ゲームは……」という問いに
試合中には中継局「ESPN」の「キッズキャスト」(学生が実況に携わるチャンネル)のインタビューに応じ、約2分間質問に答えた。
その様子を米紙「USA TODAY」系のスポーツサイト「FOR THE WIN」などが伝えており、大谷は試合に臨む心構えやオールスター明けから好投を続けている要因について答えた後、「自分の携帯電話でどんなゲームをしていますか」という最も微笑ましい問いには「クラッシュロワイヤルです」と回答。
記事はこのインタビューについて、大谷の魅力と彼が幅広い年齢層の野球ファンから支持されている理由が分かる素敵なものだったと記した。
■大谷に対しては単打や四球ならOK……
大谷はこの試合、右前打に加えて2四球を選び3出塁。リードオフマンとしての仕事を十分やってのけたが、後続が続かず、終わってみれば0-3で完封負けを喫した。
米地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」ジャック・ハリス記者は自身のTwitterで、マドン監督は打線低調の理由として「各打者が最近、ゾーンを広げ過ぎている」という考えを持っていると伝えた。色んなボールを追いかけて、ボール球にも手を出していることがエンゼルス打線沈黙の要因だと指揮官は見ているようだが、そんな中でも大谷はしっかりと2四球を選んだ。
リードオフマンとして称賛に値する一方で、大谷対しては単打や四球ならOKという相手投手の心理も見え隠れする。本塁打さえ打たれなければ問題ない…つまり、大谷に投じられるのは際どいボールばかり。この状況を打開し、いかに本塁打数を伸ばすか。大谷の打席から目が離せない。
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文・SPREAD編集部