【キーンランドC/騎手データ】武豊に立ちはだかる“明と暗” 注目は札幌スプリント戦が得意な「北の名手」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【キーンランドC/騎手データ】武豊に立ちはだかる“明と暗” 注目は札幌スプリント戦が得意な「北の名手」

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【キーンランドC/騎手データ】武豊に立ちはだかる“明と暗” 注目は札幌スプリント戦が得意な「北の名手」
【キーンランドC/騎手データ】武豊に立ちはだかる“明と暗” 注目は札幌スプリント戦が得意な「北の名手」 全 1 枚 拡大写真

29日は札幌競馬場でサマースプリントシリーズの第5弾となるキーンランドC(GIII、芝1200m)が行われます。


2006年創設の重賞で、2013年の函館開催を除き、札幌芝1200mを舞台にここまで行われてきました。施行条件に大きな変化が見られないことから、今回は2006年以降のキーンランドCの過去データ(2013年の函館開催を除く)、2006年以降の札幌芝1200m戦の過去データを基に気になる騎手データを見ていきます。


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■キーンランドCでは池添謙一騎手が安定した成績


それでは2006年以降のキーンランドC(2013年の函館開催を除く)の成績データを基に、今年のキーンランドCに乗り鞍がある騎手の成績をいつものように表にまとめましたので見ていきましょう。


[2006年以降]キーンランドCの騎手別成績(2013年の函館開催を除く)


キーンランドCに過去騎乗経験のある騎手は12名いますが、連対経験がある騎手は僅か3名のみです。


過去のキーンランドCで4度の馬券絡みがある安藤勝己元騎手は引退済みで、複数回の連対経験がある横山典弘騎手、J.モレイラ騎手、C.ルメール騎手、川田将雅騎手が今回は不在。そのため連対率という観点からは寂しいデータが算出されました。連対経験がある3名の騎手の中から見ていくと、池添謙一騎手が人気と着順のバランスに優れ、高い連対率を記録できていることがわかります。


2006年のシーイズトウショウ(1番人気2着)、2014年のレッドオーヴァル(1番人気2着)で取りこぼしているのは少し気になりますが、2011年は1番人気のカレンチャンを勝利に導いていますね。同騎手が今年跨るのが前日15時時点で4番人気のダイアトニック(牡6、栗東・安田隆)。11カ月ぶりのレースとなりますが、人気以上の走りを見せられるのか注目ですね。


■武豊騎手はここでは買いづらい


一方、人気に比べると着順の落ち込みが大きく買いづらいのが武豊騎手です。


2014年のスマートオリオン(2番人気7着)、2020年のダイアトニック(1番人気15着)のように人気馬で掲示板外に敗れているのは気になるところ。同騎手は前日15時時点で1番人気のメイケイエール(牝3、栗東・武英)に騎乗しますが、同馬は激しすぎる気性の持ち主として競馬ファンに広く知られている存在。それだけにこの組み合わせを中心に考えるのはリスキーかもしれませんね。


■札幌芝1200m戦なら和田竜二騎手、亀田温心騎手、池添謙一騎手に注目


さて、キーンランドCの過去データがやや決め手に欠くものだっただけに、ここからは2006年以降の札幌芝1200m戦の成績データを基に、今年のキーンランドCに乗り鞍がある騎手の成績も表にまとめましたので見ていきましょう。


[2006年以降]札幌芝1200m戦の騎手別成績


このデータを見ていくと、多くの騎手が人気以上の成績をこの舞台で収めていることが分かりますね。中でも着順と人気のバランスに優れ、連対率も優秀なのが、和田竜二騎手と亀田温心騎手です。両騎手とも騎乗数は少な目ですが、少ない中できっちり結果を残せているとも言えます。


和田竜二騎手は勝ち星こそありませんが、実は今年の函館スプリントSのミッキーブリランテ(4番人気3着)も含めてこの舞台では騎乗機会3戦連続で3着以内を確保中。同騎手は前日15時時点で3番人気のミッキーブリランテ(牡5、栗東・矢作)に跨りますが、連続好走なるか注目です。


そして、札幌芝1200m戦での活躍が光るのが亀田温心騎手。背負う人気を思えば驚異的な連対率を記録していて、今年の札幌でもミトグラフィア(6月19日・3歳未勝利/9番人気1着)、ジャガード(8月14日・3歳上1勝クラス/8番人気2着)のような伏兵馬を好走させています。同騎手は前日2番人気のレイハリア(牝3、美浦・田島)に騎乗予定。この騎手が跨る以上信頼できそうですね。


また、先にご紹介した池添謙一騎手は札幌芝1200m戦という条件に広げても買える騎手であることが分かります。


■武豊騎手は人気次第 1番人気なら素直に買い


一方、全騎手の中で人気に比べて着順の落ち込みが目立つのが武豊騎手です。ただし、人気次第な面があり、1番人気騎乗時は【3.1.1.2】勝率42.9%、連対率57.1%、複勝率71.4%と好成績ですね。先に武豊騎手とメイケイエールはリスキーな組み合わせかもしれないと指摘しましたが、この数値を見るとバッサリ切ってしまうのはちょっとやり過ぎかもしれませんね。


騎手データを重視した場合は、和田竜二騎手、亀田温心騎手、池添謙一騎手の騎乗馬を軸候補として考え、相手に武豊騎手の騎乗馬を据える。この作戦が案外成功しそうな気がします。


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著者プロフィール


伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。

《SPREAD》

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