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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手は8月31日(日本時間9月1日)、本拠地エンゼル・スタジアムでのニューヨーク・ヤンキース戦に「2番DH」でスタメン出場。2打数無安打2四球でノーヒットに終わったが、メジャー移籍後初の本盗を決めるなど2盗塁をマーク。足でチームの3連勝に貢献した。エンゼルスは6-4で勝利し、借金1となった。
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■5月2日以来の1試合2盗塁
4回に四球で出塁し、1死後、2走フレッチャーとの重盗を成功させた大谷。今季21個目の盗塁で、メジャー通算50盗塁に到達した。
さらに5回2死二、三塁から申告敬遠で歩かされると、続く3番ゴスリンの2点左前適時打で三進。2死一、三塁となり、4番ウォルシュの打席で一塁走者ゴスリンが二盗を敢行。ヤ軍サンチェス捕手が阻止すべく二塁へ送球すると、これを見て三塁走者の大谷がスタート。送球を受けたヤ軍の遊撃手アーシェラが素早く本塁へ返球したが、快足を飛ばした大谷のベースタッチが一瞬早く、間一髪セーフとなった。メジャー初の本盗で、今年5月2日(同3日)のシアトル・マリナーズ戦以来となる1試合2盗塁を決めた。
MLB公式サイトは本盗を打席で見届けたウォルシュのコメントを掲載。「顔を上げるとショウヘイがホームに滑り込んでいた。“ワオ、すごいな”と思ったよ。クールだった。ショウヘイが素晴らしいことをしているのを、またしても目撃した夜だ」と話した。
■マドン監督はスピードとスライディングを評価
MLB公式サイトなどがマドン監督の記者会見の様子を伝えており、それによると同監督は大谷のスピードと捕手のタッチをかいくぐったスライディングを称賛。さらに本盗成功の要因として、大谷がスタートを切ったタイミングを挙げた。「捕手から二塁への送球を遊撃手がカットして本塁へ投げ返すのはそもそも難しいプレーだが、それがうまくいかなかったのは、ショウヘイが三塁から離れるタイミングが良かったからだ」と見解を述べた。
この試合、エンゼルスは6安打ながら5盗塁を絡めてヤンキースを翻弄した。MLB公式サイトによると、マドン監督は選手たちの走塁意識を称賛。「選手が状況を理解してプレーしていた。(5回の場面は)ゴセリンとショウヘイはこれ以上ない組み合わせだった。試合前の対策レポートの理解もそうだが、とにかく意識が大事」と話していた。
この試合、大谷は無安打だったが、足でファンを魅了した。29日(サンディエゴ・パドレス戦)に150キロの直球を受けた右手首への不安も払拭するパフォーマンスだった。
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文・SPREAD編集部