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■リアアメリア
【中間調整】2021年上半期の最大目標として挑んだ前走・ヴィクトリアマイルだったが出遅れてしまい、落ち着いたペースのなか力んでしまうチグハグな内容。結局直線で流れ込んだだけの13着に終わってしまった。その後は放牧で立て直し、8月9日に帰厩。新潟記念一本に絞って調整されている。初時計だった12日の坂路追いで素軽く動くと、19日のCW追いでは6Fで80秒を切る動きを披露。そして26日の1週前追いでは川田騎手が感触を確かめるために騎乗し、併せ馬で7馬身の先着を果たしている。
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【最終追い切り】いつも通りではあるが、帰厩後の動きは上々。最終追いはソフト調整に徹し、時計となったのは4Fから。直線では落ち着かせるためのガイドビーコンとして外ラチ沿いへ誘導された。ただしコーナーワークで力みがあり、直線では若干散漫な雰囲気も感じさせたが、直線半ばからはスッと軽快な走りができていた。
【見解】常に前向きで、稽古では見栄えのするタイプの馬。今回も活気あふれる姿を見せており、体調に関しては不安は感じられない。ただし最終追いで見せた気持ちにブレ、波がある点が気になるところ。帰厩後の乗り込みでも解消し切れなかった印象だ。その“波”がレース本番時にピタッと走れるポジションに合えばいいが、そうならない可能性も考えておきたい。
総合評価「B」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。