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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手は4日(日本時間5日)、本拠地エンゼル・スタジアムでのテキサス・レンジャーズ戦に「2番DH」でスタメン出場。第3打席に4試合ぶりとなる43号3ランを放ち、チームの勝利に貢献した。
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■「投球ミスをすると痛い目に遭う」
1-0のエンゼルス1点リードで迎えた6回。追加点が欲しい場面で第3打席を迎えた大谷が一振りで応えた。先頭打者のレンヒフォが四球で出塁し、続くフレッチャーは内野ゴロに打ち取られたと思いきや、三塁手がよもやの後逸でダブルプレーを免れ、無死一、二塁の場面で打席に大谷。
勝負せざるを得ない状況ではあったが、相手先発アラードの初球は真ん中高めに浮いた甘めのスライダーだった。大谷はこれを見逃さず強振。打った瞬間にそれとわかる打球は31度の角度をつけ、打球速度107.2マイル(約173キロ)、飛距離426フィート(約130メートル)で右翼席へスタンドインした。
試合後、レンジャーズのウッドワード監督は「(オオタニに)投球ミスをすると痛い目に遭う」と大谷の初球打ち43号に脱帽した。
■登板翌日は19安打9本塁打
また、大谷は8回の第4打席を右安打で出塁すると、続くゴセリンの打席では初球からすかさず二盗を試みた。タイミングはセーフだったが、ベースから足が離れてしまいタッチアウトとなった。
打席でも塁でも“初球”から積極的に動いた大谷。エンゼルスのマドン監督は前日4日(同5日)の先発登板で117球を投げていたことに触れ、「彼がやったことは驚異的だ。通常はどこかに痛みが出てもおかしくないのだが、並外れたパフォーマンスを見せている」と、登板翌日の疲れを感じさせない大谷のアグレッシブなプレーに舌を巻いた。
大谷は今季、登板翌日に18試合出場し、62打数19安打9本塁打で、打率.306。次回の先発登板は10日(同11日)からのヒューストン・アストロズ戦の予定で、1918年のベーブ・ルース以来となる103年ぶりの「2桁勝利、2桁本塁打」まで残り1勝とする投球に注目が集まるが、その翌日の打席からも目が離せない。
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文・SPREAD編集部