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前編ではピクシーナイトとレシステンシアの明暗を分けるであろうデータについて取り上げたが、後編ではデータ面から浮上する穴馬候補2頭を取り上げる。
◆【前編】レシステンシアに立ちはだかる連対率0%の不安要素 「万全の態勢も舞台設定が……」
■データが導く2021セントウルSの穴馬候補は
<穴候補1 ジャンダルム>
1人気に支持された前走北九州記念は7着。さすがにスプリント重賞の壁は高いと思われるかもしれないが、今回は週末の馬場コンディションが追い風となりそうだ。
・良馬場の成績【4-1-3-8】・稍重での成績【1-0-0-5】
時計のかかる渋った馬場がわかりやすくダメなタイプ。今年好走した2戦はレコード決着に上がり3F33秒台が出る高速馬場で、この馬の真価はこうしたシチュエーションでこそ発揮される。オール野芝の9月中京芝は時計の速い決着が濃厚。見直す余地はある。
<穴候補2 ボンボヤージ>
この馬もまた、馬場適性においてジャンダルムと同じような特徴を持つ馬だ。
・良馬場の成績【4-1-0-4】・稍重での成績【0-0-0-4】
2走前は芝1200mで1分6秒9の好時計勝ち。本来の走りから程遠かった前走内容はこの馬の道悪適性のなさを証明した一戦だった。今年使われた良馬場のレースでは【2-1-0-0】連対率100%。今回想定される条件なら軽くは扱えない。
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著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。