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優勝争いが佳境に突入する中、新人王レースも近年まれにみるハイレベルな戦いが続いており、その動向が見逃せない。
メットライフドームではパ・リーグ新人王候補のひとり、日本ハム・伊藤大海が10勝目をかけて西武戦に登板する。8月29日の対戦では9回4安打無失点の快投を披露し、プロ入り初完封を飾っている。今季ここまで16先発でクオリティスタート13回、チームトップの9勝を挙げており、抜群の安定感を誇る。ロジンバッグの粉を巻き上げ、小気味良く速球を投げ込んでいく本格派右腕の強気なピッチングは、早くも多くのファンを魅了している。現在11勝のオリックス・宮城大弥、8勝の楽天・早川隆久とともに、球界をけん引する次世代のエース候補だ。
対する西武の先発は、7年目の本田圭佑。2019年こそ6勝をあげたが、20年は1勝止まりで、今季は勝ち星なし。前回の登板では伊藤と投げ合い4回4失点で敗戦投手になっており、雪辱を果たしたい一戦でもある。チームは3連勝中と波に乗っており、自身の初白星も掴みたいところ。
セ・リーグ首位の阪神は、こちらもルーキーの伊藤将司が先発。今季はここまで16試合に投げ、7勝6敗。防御率2.98。佐藤輝明の鮮烈なデビューが注目されがちだが、例年ならば新人王候補に挙げられる活躍を続けている。2位のヤクルトは、対阪神のチーム防御率が4.28、対巨人では5.18と相性が悪く、終盤戦は投手陣の奮起がカギとなりそうだ。先発の小川泰弘は、昨季5年ぶりの2桁勝利を記録したものの、防御率はキャリアワーストの4.61。2013年に16勝をあげた右腕も、はや9年目。ペナントレース制覇を後押しできるピッチングが出来るか、注目される。
そのほか、15日全6試合の予告先発・試合時間は以下の通り。
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■セ・リーグ
ヤクルト-阪神
明治神宮野球場試合時間:17:30予告先発 ヤ:小川泰弘[防御率4.29、7勝4敗] 阪:伊藤将司[防御率2.98、7勝6敗]
中日-広島
バンテリンドーム試合時間:17:45予告先発 中:笠原祥太郎[登板なし] 広:玉村昇悟 [防御率3.89、2勝6敗]
巨人-DeNA
東京ドーム試合時間:17:45予告先発 巨:戸郷翔征[防御率3.96、8勝6敗] デ:大貫晋一[防御率4.46、6勝5敗]
■パリーグ
西武-日本ハム
メットライフドーム試合時間:17:45予告先発 西:本田圭佑[防御率3.57、0勝2敗] 日:伊藤大海[防御率2.54、9勝5敗]
楽天-オリックス
楽天生命パーク試合時間:18:00予告先発 楽:瀧中瞭太 [防御率4.48、6勝4敗] オ:山﨑颯一郎[防御率3.86、0勝1敗]
ソフトバンク-ロッテ
福岡PayPayドーム試合時間:18:00予告先発 ソ:スチュワート[防御率4.95、0勝1敗] ロ:美馬学 [防御率5.32、5勝4敗]
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データ提供・共同通信デジタル文・SPREAD編集部