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Bリーグはいよいよ30日、6度目のシーズン開幕を迎える。10月1日にB1としては初めてとなる群馬クレインサンダーズ対宇都宮ブレックスの「北関東ダービー」に向け21日、リーグ最年長となる群馬・五十嵐圭と宇都宮・田臥勇太がオンラインにて取材に応えた。
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■最年長同士「お互い刺激になっている」
SPREAD編集部から今年の目標について訊ねると、田臥は「もちろん優勝を目指して戦って行きたいと思う。長いシーズンなので一試合一試合成長しながらみんなで力を合わせてやっていきたい」と回答。リーグにおける4強の一角と目されるだけに、優勝を狙うのは当然と覚悟を明かした。
続いて、五十嵐は「目指すところは、もちろん優勝ではありますが、B1初挑戦、そのなかでスタッフ、メンバー入れ替わっている状況でもあり、僕自身、B1で戦ってきた中で優勝への難しさはわかっている。そこに上るまで、まずはチャンピオンシップに進出しなければならないので、そこに目標を置いて行きたい」と、昇格間もないチームとして、まずはCS進出をファーストステップと捉えている考えを述べた。
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オンライン取材に応じた田臥勇太(撮影:SPREAD編集部)
東京オリンピックおよびパラリンピックにおける日本代表の大躍進により、バスケットボールそのものへの注目度が上がっている点について、田臥は「バスケットを見てくれる、興味を持ってくれる人が増えたと思う。ファンの心に響くプレー、Bリーグを応援したい、好きになってもらえるようなプレーをコート上で表現し、リーグに関わる人が力を合わせ盛り上げていけるシーズンになれば……」と心構えを示した。
同じ質問と投げかけると、五十嵐は「田臥選手と以下同文でお願いいたしま~す」と発言。これに対し田臥がすかさず「五十嵐選手まじめにやってくださ~い」とツッコミ、同学年、ポイントガード同士ならではの(!?)パス回しによるやり取りも見られた。
五十嵐はあらためて「田臥選手が言った通り、代表選手がいい結果を残してくれたおかげで、日本バスケットボール界が注目してもらえている。Bリーグとしても、コロナ禍で開催されるだけに、バスケットボールをプレーさせてもらえることに感謝したい」と意気込みを語った。
5月に41歳となった五十嵐、10月に41歳を迎える田臥は、同学年。リーグ最年長者として今年もリーグをけん引する2人は、「40を過ぎて試合で戦えるのはうれしいし、ありがたい。五十嵐選手は相変わらずキレッキレのプレーをして来るので、とても刺激になっています(田臥)」、「同い年で、リーグ最年長になっている中で、コートでまた対戦できるのはお互い刺激になっている。まだまだ若い選手に負けないように、2人で頑張っていけたら(五十嵐)」と、プレーヤーならではのライバル心も覗かせていた。
優勝経験チームの田臥とB1昇格チームを率いる五十嵐、立場は異なるが、ベテランとして、またBリーグの顔として、今シーズンもリーグをけん引してくれることだろう。群馬のB1昇格の産物により初めて行われる「群馬対栃木」だけに、北関東ダービーとしても着目したい。
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文・SPREAD編集部