【ゴルフ/パナソニックOP】西の名門・城陽カントリー倶楽部、難コースたる所以は「パーキープ率」の低さ | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【ゴルフ/パナソニックOP】西の名門・城陽カントリー倶楽部、難コースたる所以は「パーキープ率」の低さ

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【ゴルフ/パナソニックOP】西の名門・城陽カントリー倶楽部、難コースたる所以は「パーキープ率」の低さ
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国内男子ツアーのパナソニックオープンが、9月23日~26日の日程で京都府・城陽カントリー倶楽部にて開催される。2020~21年シーズンも後半戦に差しかかり、賞金王争いもここから激しい戦いが予想されるなか、本大会には有力選手も多数出場する。

本大会の舞台は、2009年大会以来となる城陽カントリー倶楽部。伝統ある西の名門コースで、上位に食い込んでくる選手とは……。ここでは過去のデータや普段見落としてしまいがちなスタッツなどを分析し、優勝争いを演じる可能性を秘めた選手をピックアップしていきたい。今回着目するデータは「平均パット数」と「パーキープ率」だ。(※今季のデータは、すべてフジサンケイクラシック終了時点)

◆【2021パナソニックオープン/データ分析】カギは「飛距離よりも正確性」 城陽カントリー倶楽部と相性の良い選手は誰だ

■「平均パット数」は少ない傾向

どれだけドライバーで飛距離を出し、フェアウェイをキープしたとしても、最後に勝負を決する要素がパットだ。集中力だけではなく、グリーンを読み切る洞察力も求められ、パットこそがゴルフの醍醐味と考えるファンも少なくないだろう。

今年のパナソニックオープンは、城陽カントリー倶楽部・東コースを舞台に、6967ヤード・パー72と、やや短めの距離設定で実施される予定だ。グリーンは小さく、“硬くて速い”点が特徴。国内男子ツアーでは、2017年関西オープンでも使用された。

まず、着目したいのは、過去に行われた大会における「平均パット数」。2017年関西オープン(7037ヤード・パー71)では、4日間平均で「28.731」、2009年アジアパシフィック パナソニックオープン(7064ヤード・パー71)では、4日間平均で「28.712」と、他の大会の平均パット数は、軒並み「29台」であるのに対し、当コースで行われた大会は、比較的少ない傾向にある。

2017年関西オープンを制した今平周吾は、2日目の前半にパットが冴え、各ホール1パットの「9」をマーク。4日間の平均パット数は1.6818(7位)で、優勝にこぎつけた。

グリーンが小さめという影響もあってか、数字だけで見ると、グリーンの難易度は比較的易しいという特徴を持つ当コース。しかし、プロでもアンダーが出にくいと言われる難コースたる所以は、次に紹介する「パーキープ率」に、その理由が見て取れる。

■「パーキープ率」向上が難コース攻略のカギ

城陽カントリー倶楽部での過去2大会における「パーキープ率」は、関西オープンが4日間平均で「74.065%」、アジアパシフィック パナソニックオープンが「75.628%」で、ともに70%台半ばの数字。今季国内男子ツアーのパーキープ率を見てみると、そのほとんどが80%台の数字を記録しており、一番悪かったフジサンケイクラシックでも「77.303%」。ここからも、城陽カントリー倶楽部が、いかにスコアを出すことが難しく、攻略しにくいコースかが浮かび上がってくる。

そして、過去2大会の「平均パット数」と「パーキープ率」に酷似している2021年の大会が、アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフとフジサンケイクラシックの2つ。前者は平均パット数「28.021」でパーキープ率「78.790%」、後者は平均パット数「28.920」でパーキープ率「77.303%」と、グリーンは比較的易しいが、全体的に攻略しにくいコースだった。

この2大会で上位に入った選手を振り返ると、「平均パット数」と「パーキープ率」の優秀な選手が顔を揃えている。アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフを制した星野陸也は、今季のパーキープ率が4位、4位タイの片岡尚之は、平均パットが3位と、それぞれ得意分野を発揮して優勝争いを演じた。

フジサンケイクラシックでは、優勝した今平周吾がパーキープ率2位、平均パット数7位という成績。4位タイの金谷拓実も、パーキープ率2位、平均パット1位と、チャンスにつけられる正確なショットと、グリーンでそのチャンスをモノにできる選手が、今回の城陽カントリー倶楽部のようなコースでも実力を発揮しやすいと言えそうだ。

今大会では、平均パット数・パーキープ率ともに数字の高い、今平や星野、チャン・キムといった実力者に加え、平均パット数が「1.7103」で1位、パーキープ率も「85.62」で10位の大岩龍一に注目したい。ツアーはまだ未勝利ながら、20~21年シーズンは10試合に出場し、トップ10フィニッシュが6回と安定した成績を残している23歳。パナソニックオープンは初めての参戦となるが、初出場初優勝となるか、大いに期待したい。

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文・SPREAD編集部

《SPREAD》

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