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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手は3日(日本時間4日)、今季最終戦となる敵地でのシアトル・マリナーズ戦に「1番DH」で先発出場。第1打席に46号ソロを放ち、日本人選手としては2007年の松井秀喜以来14年ぶりとなるシーズン100打点をマークした。史上初の投打5部門(投球回、奪三振、安打、得点、打点)での「100」超えも達成し、「二刀流」として全米を席巻したシーズンを締めくくった。
メジャー4年目の今季は、打者として打率.257、46本塁打、100打点、26盗塁を記録。投手としては9勝2敗、防御率3.18の成績を残した。なお、試合はエンゼルスが7-3で勝利。大谷は3打数1安打2四球だった。
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■先頭打者アーチで100打点に到達
今季最終戦で大谷が一発を放った。第1打席、左腕アンダーソンの内角球を捉えると、打球は右中間席に飛び込む46号ソロ。11試合ぶりとなる本塁打は、速度112.9マイル(約182キロ)、角度20度、飛距離418フィート(約127メートル)を記録。豪快な先頭打者弾で、今季100打点に到達した。
その後は申告敬遠、三振、申告敬遠、三振で3打数1安打1打点となり、46本塁打でシーズン終了。本塁打王争いは、48本塁打のサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)に及ばず、2本差でア・リーグ3位となった。それでも史上初となる「クインタプル100」(投球回、奪三振、安打、得点、打点の投打5部門で100以上の数字)を達成した大谷に対して、SNSでは称賛の声が並んだ。
米放送局「バリー・スポーツ・ウエスト」は、「魔法のようなシーズンをありがとう、ショウヘイ」とツイートすれば、「FOX Sports」のアナリスト、ベン・バーランダー氏は「間違いなくア・リーグMVPを受賞する」と投稿した。
■自身は「投球に改善の余地」と振り返る
MLB公式サイトなどが大谷のコメントを紹介しており、本塁打王争いについては「貴重な経験をさせもらった。多くの選手たちから刺激をもらいつつ1シーズン過ごせたことは選手としていい経験になった」と振り返っていた。また、来季に向けては、打撃ではなく投球に言及。「今シーズンの初めは探り探り、自分のやり方を模索しているような状態だった。シーズンが進むにつれて感触が良くなってきたが、投手としては改善の余地がたくさんある」と話した。
大谷は今季、メジャーで一般的な中4日ではなく、中5~6日で登板。「来年は登板回数を増やせるか」と報道陣から問われると、「僕のプランはチームが何を要求してきても応えられるように強い体をつくり、準備すること」と答え、早くも来季を見据えていた。
23試合に先発し、130回1/3を投げて9勝2敗、防御率3.18、156奪三振、44与四球という成績はリーグでも間違いなくトップクラスだが、2ケタ勝利を逃したのが唯一の後悔。来季は悔しさと手応えをバネに「投手・大谷」が飛躍を遂げそうだ。
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文・SPREAD編集部
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— Bally Sports West (@BallySportWest) October 3, 2021