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プロ野球は東京五輪開催による中断を受けつつも、レギュラー・シーズンもまさに大詰めを迎えている。セパともに優勝争いは最後の最後までもつれ込み、両リーグともに、どのような展開でどちらのチームが優勝するのか、非常に混沌としている。
これまでのプロ野球史においても「引き分け」の計算方法により明暗を分けてきた過去はある。2021年シーズンは新型コロナ禍における時短要請を受け、9回終了時に同点の場合、延長戦なしの引き分けが確定する点が、ペナントを複雑化させている。
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■オリックスは最終戦での勝利が必須
優勝の可能性を残したオリックス・バファローズは本日25日が最終戦。かたやマジックが点灯している千葉ロッテ・マリーンズは4試合も残している。
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オリックスは本日の楽天戦の結果次第で以下の3つの勝率に振り分けられる。優勝の可能性を残すためには今季、球界一と評してかまわない成績を残している山本由伸の先発で必勝を期す。最終の楽天戦で勝ち星を拾うのが優勝への最低条件か。
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上の表を参照願いたい。オリックスが勝てば、ロッテに対し残り4試合で6割以上の勝率を求める結果となり、残り対戦相手は、本来であれば優勝候補のはずの、この日のソフトバンク、またCS進出の楽天が残る点を考えると、まだまだ優勝の行方は薮の中だろう。
しかし楽天戦を引き分けると、ロッテは4試合を5割で乗りきればよく、オリックス優勝の確率は落ちる。さらに今晩、オリックスが黒星で終戦となった場合は、ロッテが3敗と急失速しない限り、その望みは断たれる。
果たして今夜の山本対楽天・田中将大の投げあいの結果は、いかに。
(成績は10月24日時点)
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文・SPREAD編集部