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2021年シーズンがクライマックス・シリーズ(CS)、そして日本シリーズへと進む中、CS進出を逃したチーム、また下位に沈んだチームは早々に来季に向け動きを活発化させている。また、期待された通りの活躍を見せられず、戦力外通告が続々となされるのもこの時期だ。
チーム事情により、離れざるをえなかった選手も、まだまだ戦力としてカウントできる活躍が期待されるケースもある。戦力としてのニーズを見出し、そのピースに合致する選手をピックアップしてみた。果たして、何人の選手が「リベンジ」を果たすことができるだろうか。
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■投手陣の立て直しが必要なDeNAと西武
まずは投手陣再建が必要なチームを眺めよう。
今季から“ハマの番長”こと三浦大輔が新監督としてDeNAを指揮するも、チーム防御率は「4.15」と芳しくなかった。先発は「4.34」、中継ぎが「3.87」と両リーグワーストの数字を記録。2020シーズンキャリアハイとなる10勝と安定した投球を見せた大貫晋一も6勝止まりと、先発陣を固定することができなかった。また、リリーフ陣もリードしている場面で、登板する機会が多い山崎康晃、三嶋一輝も本来の成績とは行かず、苦しいシーズンとなった。投手陣の整備は最優先事項となりそうだ。
42年ぶりのリーグ戦最下位となってしまった西武も同様だ。先発陣では、髙橋光成が11勝、今井達也が8勝もチーム防御率は「3.94」。さらにリリーフ陣の防御率が「3.59」もリーグワースト。来年は上位進出に向け、投手陣の立て直しを図りたい。
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■中日、日本ハムともに打線振るわず
中日はシーズン通して打線が機能しなかった。チーム打率は「.237」、得点が「405」、本塁打が「69」とリーグワースト。昨年は自身初の打率3割超えをマークした高橋周平が打率.259、阿部寿樹が.209と苦しんだ。立浪和義新監督のもと、“強竜打線”の復活となるか。
日本ハムもまた同じ悩みを抱える。今季はチーム打率「.231」、得点「454」、本塁打「78」と全てリーグ最下位。主砲・中田翔がシーズン途中で移籍、近藤健介でさえ3割に届かないなど打者が苦しんだ。野村佑希、万波中正など期待の若手が頭角を表してきただけに、来シーズンから指揮を取る新庄剛新監督のもと、打棒復活となるか注目が集まる。
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■まだまだ期待される戦力外選手
投手
牧田和久(元楽天)
昨年メジャーから日本に復帰し、52試合に投げて防御率2.16と好成績を残した。今季は17試合に登板して防御率3.31と悪い数字ではない。2013年と2017年のWBCで日本代表に選出されるなど経験豊富なベテラン。投手陣の強化が必要なDeNAと西武にとっては、魅力ではないか。特に西武は“サブマリン”與座海人が所属しているだけに、「生きる教材」として獲得なるか。
小川龍也(元西武)
2020年シーズンは38試合に登板して防御率2.10と貴重な左の中継ぎとしてチームに貢献。2019年も55試合に投げて防御率2.58と安定していた。今季は5試合の登板に終わるも、年齢も30歳とまだまだ衰える歳ではない。左のリリーフは貴重なだけに、環境が変わることによって復活する可能性あり。
野手
川島慶三(元ソフトバンク)
2017年の日本シリーズで日本一を決めるサヨナラタイムリーを放つなど近年のソフトバンクを支えてきた。今季は4月3日の西武戦で先頭打者本塁打を放つなど38歳のベテランに、活躍の場は残されているように思える。内野のユーティリティ・プレーヤーでもあり、代打でも曲者ぶりを発揮。打線の底上げが必要なチームにとっては、ニーズも高いはずだ。
釜元豪(元ソフトバンク)
今季は代走として出場する機会が多かったが、10月24日の楽天戦では、2番中堅でスタメン出場。2年ぶりとなる1号3ランを放つなど2安打3打点と勝利に貢献。さらに翌日の試合でも3安打と覚醒を予感させる活躍を見せた。年齢も28歳とこれからの選手だけに、外野が手薄な中日など獲得に乗り出す球団はありそうだ。
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文・SPREAD編集部