
1年400万ドル(約4億4000万円)でピッツバーグ・パイレーツと再契約を結んだ筒香嘉智外野手が11月30日、オンライン会見に出席。複数球団からオファーがある中、パイレーツ残留を決めた経緯や来季へ向けた抱負を語った。地元紙「ピッツバーグ・トリビューンレビュー」や「ピッツバーグ・ポストガゼッタ」などが報じている。
◆残留決定の筒香嘉智、米データサイトが予測する来季成績は? 勝負の3年目で求められる長打力
■来シーズンは「先発・一塁」が濃厚
「ピッツバーグ・ポストガゼッタ」は、「ヨシ・ツツゴウ、パイレーツと再契約した理由を語る」という見出しを掲げ、記事を掲載。他球団からのオファーもある中で、パイレーツと再契約した理由は至ってシンプルだったと伝え、「マイナーリーグを経て、パイレーツに拾ってもらい、オーナー、GM、スタッフ、チームメートにも恵まれ、感謝しています。ピッツバーグが本当に好きです。この決断に満足しています」という筒香のコメントを紹介。あふれ出る“パイレーツ愛”がサインの決め手になったと報じた。
「パワフルな打撃を披露したヨシ・ツツゴウが一塁のスターターとして復帰のサイン」という見出しで報じたのは、「ピッツバーグ・トリビューンレビュー」。筒香は昨季一塁手として31試合に出場したほか、右翼手で20試合、左翼手で10試合、指名打者で9試合に出場。しかし、来季は「一塁で先発」が濃厚となっており、これも再契約へ向かわせたと指摘。筒香も「毎試合一塁を守っているね、と周囲から言われるのは光栄」と話し、外野手としての出場も念頭に置きながら来季へ向けてオフシーズンから備える意気込みを見せたという。
■同僚左腕は「相手にとって悪夢のよう」
また、同紙はチームメートである左腕ディロン・ピータースの「彼(筒香)は左腕であろうと右腕であろうと、投手にとっては悪夢のような選手。彼は常に本塁打を放つ脅威なんだ」というコメントを掲載。パイレーツで43試合に出場し、打率.268、8二塁打、8本塁打、25打点を記録した筒香の豪快な打撃に期待を寄せた。
来季は一塁固定で、より打撃での貢献が求められる筒香。パイレーツ移籍後の活躍を継続できるか、真価が問われる1年となりそうだ。
◆残留決定の筒香嘉智、米データサイトが予測する来季成績は? 勝負の3年目で求められる長打力
◆秋山翔吾はなぜ米国で苦戦するのか 打撃データが物語る「明白すぎる課題」
◆なぜ鈴木誠也の評価は米国で高騰するのか 現地の声や成績面から見えた“真の強み”とは
文・SPREAD編集部