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羽生結弦の演技はこれが最後なのか……。
北京五輪予選を兼ねた第90回全日本フィギュアスケート選手権大会は競技4日目の26日、男子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、ソチ・平昌オリンピック金メダリストの羽生結弦が211.05点を記録、ショートプログラム(SP)との合計322.36点で昨年に続き2連覇を果たした。羽生の全日本制覇は6度目、これで北京五輪出場を確実にした。◆全日本選手権男子シングル、羽生結弦が2連覇 6度目の優勝で北京五輪へ
■日本で観られるのはこれが最後
驚きの羽生のコメントは演技後に発せられた。
「6分間練習前から泣きそうで…。あと何回こういう景色が見られるだろう」とコメント。
大会が行われたさいたまスーパーアリーナにはこの日、早朝4時半から並ぶファンの姿が……。そのファンからは、4回転アクセルを成功させる「歴史的瞬間を見たい」という声が聞かれる中、「日本で観られるのはこれが最後かもしれない」という見方も出ており、羽生の今シーズン初めての姿が、同時に「最後」との認識も多いようだ。
これに羽生のコメントを重ね合わせると、北京五輪の結果にかかわらず、羽生の現役引退が見え隠れする。
羽生自身、目標としていた4回転アクセルについて、この日のFSで着氷はしたものの、「成功」とは言えない未完のまま。やはり、ファンとしては「4A」の完成まで、その姿を見つめ続けたいもの。
果たして、羽生の心づもりは……。まずは北京での活躍を見守りたい。
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文・SPREAD編集部