【ラグビー】“超大物”マッケンジーやデュトイも参戦 「リーグワン」を沸かす世界最高峰の男たち | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【ラグビー】“超大物”マッケンジーやデュトイも参戦 「リーグワン」を沸かす世界最高峰の男たち

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【ラグビー】“超大物”マッケンジーやデュトイも参戦 「リーグワン」を沸かす世界最高峰の男たち
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国内ラグビーのトップリーグに代わる「リーグワン」が7日に開幕する。

昨年のトップリーグは、現役バリバリの大物選手が多数参戦して日本のラグビーファンを大いに楽しませてくれた。なかでも、ボーデン・バレット(SO)、TJ・ペレナラ(SH)、マイケル・フーパー(FL)ら、世界トップレベルの選手によるプレーは圧巻だった。リーグワン初年度となる今シーズンも、スーパースターが参戦する。その豪華な顔ぶれをチェックしよう。

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■超目玉は世界の人気者・マッケンジー

超目玉といえるのが、東京サントリーサンゴリアスに加入したダミアン・マッケンジー(SO/FB)だ。2019年ワールドカップでは、直前にケガをしてオールブラックスのスコッドから外れた。ぜひ、リーグワンで大暴れをしてその鬱憤を晴らしてほしい。

187センチ、91キロと大柄スタンドオフだったバレットに比べると、マッケンジーは177センチ、78キロと小柄。日本人と変わらないサイズでオールブラックスのジャージを着るのだから、いかにステップワークとラグビーセンスが優れているかが分かるだろう。鮮やかなカウンターアタックが、今から楽しみだ。そして、プレースキックのルーティンで見せる“ダミアン・スマイル”。五郎丸歩のポーズが流行ったように、少年ラガーの間で人気になりそうだ。個人的にはフルバックでの活躍が見たいが、チーム事情によってスタンドオフでの出場もあるだろう。

また、多くのトップ選手が、サバティカルと呼ばれる母国協会から与えられる長期休暇制度を利用しての来日と異なり、マッケンジーはニュージーランド協会との契約を延長せずにリーグワンを選んだ。その背景には、「日本でプレーしたい」という強い希望があったという。日本について「テンポの速いラグビー・スタイルが好きだし、食事も口に合う。ファンも素晴らしい」とコメント。ちなみに、好きな食べものはラーメンと焼き肉だそうだ。

■デュトイはヴェルブリッツに加入

南アフリカからは、ピーターステフ・デュトイ(FL)がトヨタヴェルブリッツに加わった。スプリングボクスのキャップを58持ち、2019年のワールドカップ優勝に貢献した。同年には、ワールドラグビーが選ぶプレーヤー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた。現在29歳、ラガーマンとして最も充実した年齢のデュトイを見られることは、本当に幸せだ。

デュトイの座右の銘は「80分間、グラウンドから姿を消さないこと」。その言葉どおりに、ブレイクダウンには必ず姿を現す。2メートルの巨体ながら献身的に働く姿勢は、フランカーの鑑といえる。フーパー、キアラン・リード(NO8)の2枚看板が抜けた穴をきっちりと埋めてくれるだろう。

福岡堅樹が引退した埼玉パナソニックワイルドナイツのウイングには、オーストラリア代表のマリカ・コロインベテが入る。猛スピードで突進するパワーランナーで、福岡とはまったく違うタイプ。世界最強ウイングの呼び声も高い突破力が、リーグワン初年度のトロフィーを手繰り寄せるか。

忘れてはいけないもう一人の大物が、元ワラビーズ代表のイズラエル・フォラウ(FB/WTB)だ。ワールドカップを目前にした2019年5月、自身のSNSに投稿した内容が物議を醸し、フォラウはオーストラリア協会から解雇されてしまった。その結果、194センチの大型フルバックはワールドカップはおろか、ラグビー界から消え去った。

その後、フランスで13人制のリーグラグビーに活躍の場を求めたこともあったが、なんと今季はNTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安のユニフォームを着ることになったのだ。これは世界中のラグビーファンにとっても衝撃のニュース。しかも、2023年フランス大会には、トンガ代表での出場を目指しているという。迫力満点のランを目の当たりにできるかと思うと、心が躍る。

■各国から巨漢ロックたちが参戦

そのほか、今年は各チームが各国からロックを補強した。身長が高く、体力がある選手がほしいのは、どのチームも同じ。ラインアウトはもちろん、スクラム、ブレイクダウンでより激しいプレーが期待できそうだ。

ヴェルブリッツのメンバーとなったパトリック・トゥイプロトゥは、オールブラックスのキャップを41持つスター選手。2019年ワールドカップでは5試合に出場した。身長198センチ、体重124キロは、対戦チームにとって脅威となる。

ウエールズからは、ふたりのロックがリーグワンに参戦。50キャップを持つジェイク・ボールNECグリーンロケッツ東葛に、32キャップのコリー・ヒル横浜キヤノンイーグルスに加入した。さらに、東芝ブレイブルーパス東京には、フランスリーグで活躍しているオーストラリア出身のヒュー・パイルが入団した。どんなプレーを見せてくれるか、楽しみだ。

また、ジャパンで71キャップを重ねたレジェンド、トンプソン・ルークが2年のブランクを経てシャイニングアークスで復帰する。40歳になった“トモさん”が、どんなベテランの味を発揮するかも見どころとなる。

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著者プロフィール

牧野森太郎●フリーライター

ライフスタイル誌、アウトドア誌の編集長を経て、執筆活動を続ける。キャンピングカーでアメリカの国立公園を訪ねるのがライフワーク。著書に「アメリカ国立公園 絶景・大自然の旅」「森の聖人 ソローとミューアの言葉 自分自身を生きるには」(ともに産業編集センター)がある。デルタ航空機内誌「sky」に掲載された「カリフォルニア・ロングトレイル」が、2020年「カリフォルニア・メディア・アンバサダー大賞 スポーツ部門」の最優秀賞を受賞。

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