
日本サッカー協会(JFA)は23日、FIFAワールドカップカタール2022のアジア最終予選として行われる2試合において、アーセナル(プレミアリーグ)の冨安健洋がケガの影響から日本代表を離脱すると発表。代役として、名古屋グランパス(J1)でプレーする中谷進之介が追加招集された。
今回の代表メンバーからは、すでにサンプドリア(セリエA)の吉田麻也が太ももの負傷ため選出を見送られており、W杯出場にむけ27日の中国戦、2月1日のサウジアラビア戦での連勝を狙う上で、最終ラインを支えてきた2人の不在は大きい。
ここでは、冨安と吉田の不在をカバーできる選手を占う。
■危機的状況をどう打破するか
吉田と冨安の穴を埋めるのは、川崎フロンターレ(J1)の谷口彰悟とシャルケ(ブンデスリーガ2部)の板倉滉だ。
谷口は、川崎フロンターレの守備の要としてJ1の2連覇に貢献し、自身3度目となるベストイレブンにも選ばれた。また、リーグ戦では、8年連続30試合以上出場するなどフィジカル面も強い。日本代表では、5試合の出場と少ないものの、実績などを加味するとスタメン有力か。
一方の板倉は、昨シーズンの途中からシャルケ(ブンデスリーガ2部)に移籍。今季は身長187cmと恵まれた体格を活かしたディフェンスは、サッカー専門誌であるドイツ誌の『キッカー』がセンターバック部門で最優秀選手に選出されるなど評価されている。ディフェンス陣が危機的状況の中、先発出場となるか。
日本代表は、W杯最終予選Bグループの2位につけており、中国とサウジアラビアとの2試合に連勝すれば、同大会出場に大きく前進する。しかし、吉田に続き冨安という代表常連メンバーが不在の危機をいかに乗り切るのか。ここで取りこぼせば、またW杯出場に黄信号が灯るだけに、守備陣の結束がポイントとなる。
◆1月24日~30日の注目競技スケジュール W杯へ勝利必須のサッカー日本代表は中国と激突へ
◆元日本代表MF稲本潤一インタビュー/第2回:技術編 海外の記憶 C.ロナウドからボールを奪えた理由とは
◆元日本代表MF稲本潤一インタビュー/第1回:トレーニング編 長くプレーできる秘訣「身体の変化を見逃さない」
文・SPREAD編集部